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潜入!アニメ制作現場
サクラ大戦
毎週土曜午後5:30〜6:00放送中
© SEGA・RED/TBS・MBS
「サクラ大戦」のアニメ制作会社はマッド・ハウスとその制作ルームのスタジオマトリックス、
トライアングルスタッフの3ヵ所を訪ねてみた。
8月1日現在、19話の仕上げ、22話の原画・作画、24話の基本設定などが進行中。

まず、マッド・ハウスの代表取締役、丸山正雄さんに話を聞いた。


マッド・ハウス 代表取締役 丸山正雄
メディアにはあまり顔を出さないという
丸山さんに特別にお写真をお願いしました。

Q.アニメ化に際してむずかしかった点をお聞かせください。
A.「サクラ大戦」はゲーム、OVAからテレビシリーズになった作品なので、それをベースに時間内でどのようにまとめられるかという点がむずかしかったですね。
で、原点に帰って最初から始めようと。すでにたくさんのファンがいるので、新しすぎてもいけないし、全く同じでもいけない、サジかげんのむずかしさがありました。
広井さんのメッセージをいかに映像化するか、歌、踊り、闘いと面白い要素を全部どこまでやれるか、1本1本が必死です。

Q.制作中の裏話があれば
A.「降魔戦争」の回なのですが、最初の話はさくらのお父さん(真宮寺一馬)と米田の関係にスポットを当てていたので、実は主人公のさくらをはじめ、帝国華撃団が1人も出てこない話だったんですよ、元々は。

Q.降魔戦争は初めての映像化でしたがいかがでしたでしょうか?
広井さんの方から主人公が出ないのはTVシリーズとしてよくないという指摘がありまして(苦笑)、視聴者へのサービスの意味も込めて、さくらが子供の頃の回想シーンと冒頭に花組のシーンを加えたんです。降魔戦争は初めての映像化だったので、見ごたえがあったと思います。

Q.「サクラ大戦」のこれからの見どころを。
A.やっとキャラクターがなじんできたような気がします。

Q.いつからですか?
A.20話くらいからですか…(笑)。
20話以降はバトル、バトルの連続で、見ごたえがあると思います。
それと18話以降、新曲の歌がちりばめられているので、その点もぜひ、お楽しみに。
また24話、25話は続きもののお話になっていますし、最後まで目が離せませんよ。
(8月1日マッド・ハウスにて丸山正雄氏:談)

丸山氏の案内でいよいよ制作現場へ。

作業は、原画→作画→総作画→動画という風に通常のアニメ制作より1行程多い。
作画監督が多いのも「サクラ大戦」の特徴だ。作監ばかり4人に出会ったような…。

残念ながら監督の中村隆太郎さんは取材の時にスタジオにはおられず、自宅で仕事をされているとか。会えなくて残念!

マッドハウスでは、最近壁の色を丸山さんの指示で黄色に塗り替えたそうだ。
アニメ制作会社にしては、けっこう派手な印象。(ほら、バックの壁が黄色でしょ!)それにしてもなぜ、黄色なのだろう…。
まず、22話の監督の佐藤さんに続いて、作画監督の田沢さんに会う。田沢さんはわざわざこの取材のためにわけもわからず、昼出社を命じられたそう。(みんな夜型なのにね)申し訳なく、話を聞くと、
作画監督・田崎さん「ひとりひとりのキャラクターに手が抜けません。きれいに描くだけじゃなく、演技をさせないといけないですから。線の多いキャラクター(紅蘭やアイリス)は大変ですね。衣装も複雑だし。イメージを損ねないように、がんばってます」
とのこと。

続いて1階下にある制作ルーム(スタジオマトリックス)へ。
入ってすぐ、カット袋の山を発見!おおっ、これが門外不出の「サクラ大戦」のセル画だ!


マトリックスでは昼間だというのに結構働いている人が多い。
過去のビデオをチェックしている人や(動き方を見るため)、ひたすら机に向かう作画マン。
たいていはウォークマンで自分の世界に入りながら仕事をしているので、一声かけたくらいでは振り向いてもらえない。
そんな中、作画監督・中原さんは、
「個性を出しながら似せるのに苦労しています。油断すると自分の絵になってしまうので。線が多いので大変ですが、その分、カゲを単純にしたり。でも力が入ってくるとカゲも複雑になって来ますね」。
ここには、現在のエンディング、盆踊りバージョンの監督・川瀬さんも。


そして南阿佐ヶ谷を後に、荻窪にあるトライアングルスタッフへ。

込み入った机の間を縫っていくと、大奥に作画監督の小原さん(机も結構きれい)、戻って絵コンテの小林さん。少し絵コンテを覗かせてもらう。

メカニックの設定中の福原さん。
「轟雷号」と「ごえもん君」だそうだ。
「ごえもん君」とはお風呂のこと。
この風呂に入るのは誰なのだろうと、ちょっと気になる。
そしてひたすら机に向かっていた、色彩設計の三橋曜子さんに、お話を聞く。
「400色以上の色を使っています。OVAが派手な色なので、テレビはテレビで落ち着いた色にしてます。監督が落ち着いた色が好きなんですよ」。

そして、ここにどうしても会っておかなければならない人が。TV版総作画監督の守岡英行さんだ。わき目もふらず、マリア・タチバナを作画中。
ものもらいが出来ても頑張る姿が感動的。だいたい毎日1日12時間は働くとか。
キャラクターに1日がかりのことも。
「キャラクターの作画オーディションを受けて受かっちゃったんです。チャンスかな?と思って。でも今では半分後悔も…(ははは…)。ゲームは好きでも嫌いでもなかったけど、シリーズに関わっていると、愛着沸いてきます」という。お身体お大切に…。

そこで守岡さんの描いたTVシリーズ用のあのキャラクターを発見!(カワユイ)
TV版サクラ大戦、今後の展開も見逃せないぞ!

スタジオの皆さま、急な訪問、そして急なインタビューに答えていただき、
本当にありがとうございました。


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