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広井王子インタビュー
サクラ大戦
毎週土曜午後5:30〜6:00放送中
© SEGA・RED/TBS・MBS

広井王子に聞け!!

サクラ大戦歌謡ショウ帝国華撃団・第4回花組特別公演「アラビアのバラ」の 本番直前の楽屋に、原作者・総合プロデューサーであり今回の舞台の作、演出も手がける広井王子さんを訪ねたぞ。

Q:「サクラ大戦」のアニメ化について一言。
A:ゲームの1の時からずっとアニメ化にこだわってました。
動いているキャラクターが見たいと、ただそれだけ。
スタッフもキャストも含めて30分フルに動いている花組を見るのはうれしいね。

Q:「サクラ大戦」はもともと音楽の田中公平さんとミュージカルをやりたいというところから始まったと聞いていますが。
A:舞台は夢でしたね。僕は子供の頃、浅草に住んでいて国際劇場に出入りしていましたから、いつか自分でやれたらいいなと。
そのための準備や経験を積んで、自分がこれまでにやってきたことをゲームをやる時に実現できた。
ゲームのヒットは積み重ねのご褒美だと思っています。さくらやそれにかかわる人との出会い、お客さんとの出会いのすべてが奇蹟ですね。


レッドカンパニー総帥 広井王子

Q:ここまで来るには大変でしたでしょうね。
A:ゲームを作る時に「舞台をやる」と言ったら、100人が100人、「うそー」と言って信じてなかった。でも僕はいつも高い目標があってそこに向かうというやり方なんです。できないことは後から考えればいい。
志を高く持っていないとね。それが長くやれた理由ですよ。

Q:大正時代(サクラでは太正ですが)を背景にされたのは?
A:明治時代に文明開化があって、大正は次のステップを踏んだ時代だととらえています。精神的にも芸術的にも。
それと女性の解放史で考えると明治までは封建。 大正になると女性も社会に出ていってます。男だけだとギスギスしていた時代が、変わっていい時代だったんじゃないかと思います。

Q:キャラクターにモデルはいるのですか?
A:以前、どこかの取材で「『サクラ大戦』は私小説です」と言ったことがあるけど、李紅蘭はいとこの名前なんですよ。母親のお姉さんの娘。
この叔母が戦争で中国から帰って来れなくなって、日中国交が回復(1972年)されてからいとこが初めて日本にきたんですよ。
その時、浅草を案内して…。李紅蘭の歌う「つばさ」はその時のいとこを思い出して書いた歌です。それに帝国劇場は浅草の国際劇場、僕の叔母はSKDの第1期生だし。自分の子供時代の記憶から決めたんですよ。まわりのことを書いたつもり。私小説を取り込んだゲームなんてゲーム史上初じゃないかな?

Q:これからの「サクラ大戦」の展望と予感を。
A:歌謡ショウのスタイルもまだ完成していないし、成長している段階。
ショウとしていいものに仕上げていきたい。
ゲームの方はこの秋、「サクラ3」が出るので、そのあとどうするかだけど、CGとアニメを融合させてよりエンターテインメントにしていきたいですね。
TVアニメで小さい子にも認知されるようになったし、お母さんと一緒にショウに来て、楽しめるようになればいいね。

「サクラ大戦は幻想文学だ」という広井さん。「サクラ大戦」のバックボーンも語ってくれた。
「日本の国には昔からもう一つの世界異界≠ェ存在したんですよ。
僕は以前から異界≠持っている地にしか文化は生まれないと思ってきた。そういう所にしか文化は発達しないし、都市も発達しない。そこには結界というものがあって、いろんなものに守られている。そういう都市は大丈夫。
昔、家康が真剣に豊臣秀吉の結界を切りに行ったと言う話もあるし…征夷大将軍という名前も「夷(てき狄)≠征する」という意味でしょう。街にお地蔵さんやご神木とか古くから祀られているもの、そういうものがないところの方が危ないと思う。
サクラ大戦はね、日本版「X−ファイル」みたいなものだよ」

(8月1日東京厚生年金会館にて)


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