第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

県大会 逆転劇で昌平V 初の花園切符奪う /埼玉

 花園への切符をかけた第97回高校ラグビーフットボール大会県大会(関東ラグビーフットボール協会、県教委など主催、毎日新聞社など後援)の決勝が18日、熊谷市の県営熊谷ラグビー場であった。昌平が終了間際の逆転劇で、21-17で4連覇を狙う深谷を破り、初優勝を果たした。昌平は12月27日に東大阪市花園ラグビー場で開幕する全国高校ラグビーフットボール大会に出場する。【三股智子、中山信】

 決勝戦は互いに譲らぬ接戦となった。深谷の3点リードで迎えた後半34分、敵陣でフェーズを重ねた昌平が左に展開、十分に深谷バックスを引きつけたCTB鈴木龍選手(2年)から、フィニッシャーのFBジョンストン・ケン選手(3年)にボールが渡った。

 ジョンストン選手はピッチを縦に切り裂いて深谷を振り切り、中央に大きく回り込んで逆転のトライ。ゴール下で抱き合って歓喜を爆発させる昌平フィフティーンに、まもなくノーサイドを告げる笛が鳴った。あと一歩で4連覇を逃した深谷の選手たちはピッチに崩れ落ちた。

 両チームの対戦は今年、県新人戦と関東大会予選に続き3回目。いずれも深谷が勝利したが、点差は縮まっていた。昌平の御代田誠監督は「フォワードは体格で劣るが、スピードのあるバックスが強み。自信があった」と語る。

 前半から、深谷の攻撃を昌平がダブルタックルで阻むなどして、一進一退の展開が続いた。同点で折り返した後半9分、昌平はジョンストン選手のトライでリードするが、深谷も俊足のWTG間瀬陽紀(2年)、金川凌真(同)の両選手が続けてトライを奪い、一時逆転。最終盤は、深谷が要のCTB横田大輝主将(3年)をシンビンで欠く中、集中力を切らさず攻めきった昌平が活路をひらいた。

 昌平の岡田大生主将(同)は「自分を信じて、チームを信じて、落ち着いて攻めようと声をかけ続けた。全員ディフェンスなど昌平らしさで、花園でも勝ち上がりたい」と話した。

この負け生かせ

 ○…4年前の県予選決勝で浦和に敗れた後、3連覇していた深谷があと一歩で花園への切符を逃した。特に前回の全国大会では準優勝した東海大仰星(大阪第1)に3回戦で敗れたものの8強目前まで進み、今回も「花園ベスト8」を目標としてきただけに、選手や関係者の落胆は大きい。表彰式後、選手らを集めた横田監督は「取り切るところまで教えられなかった。申し訳ない。この負けを次に生かしてください」と声を振り絞って励ました。

終盤、会心のトライ 昌平・FB(3年) ジョンストン・ケン選手

 中学3年だった3年前の県大会決勝も同カードだった。深谷に敗れたものの「絶対に花園に行く」と戦うチームを見て昌平に進学。目指し続けた花園への切符を、自らの逆転トライでもぎ取った。

 俊足が武器でチームの得点源だ。前半はマークされてあまり動けなかったが、逆に気合が入り、逆転などの危ない場面は楽しむ気持ちでプラスに替えた。春から強化してきたディフェンスも機能し、強豪・深谷を圧倒。「全員が体を張ってくれた」。キックも活用して相手陣地を攻め続け、ボールを外に回して取り切る、自分たちのラグビーを貫いた。

 後半には選手交代でバックスのポジションを再編し、より外を狙う態勢に。「自分のところに来たら絶対に走りきりたい」。後半34分、左に展開して相手選手を引きつけたCTB鈴木龍選手(2年)からボールを受け取ると、左サイドを駆け抜けて会心の逆転トライを決めた。トライ後、歓声を上げて駆け寄る仲間に押しつぶされながら、笑顔がはじけた。

 「花園では、自分のスピードとトライを取り切る力が全国に通用するか試したい」と力強く語った。

 ▽決勝

深谷 反12

 1 1 0 0 7 2 0 0 0 10 17

 T G P D 前 T G P D  後  計

 1 1 0 0 7 2 2 0 0 14 21

昌平 反3

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記事(提供:毎日新聞/2017/11/19 11:13)

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