第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

県予選 岐阜工7年ぶり優勝 関商工反撃及ばず /岐阜

 第97回全国高校ラグビーフットボール大会県予選(県高体連主催、毎日新聞社など後援)の決勝が12日、岐阜市の長良川球技メドウで行われ、岐阜工が26-21で関商工に競り勝ち、7年ぶり18回目の全国大会出場を決めた。決勝は4年連続の同一カードとなったが、宿敵同士の対決を岐阜工が「走るラグビー」で制し、関商工の7連覇を阻んだ。全国大会は12月27日に東大阪市花園ラグビー場で開幕。組み合わせ抽選会は12月2日、大阪市の毎日新聞大阪本社オーバルホールで開かれる。【立松勝、中村宰和】

 前半で優勢に立った岐阜工が関商工の反撃を振り切って接戦を制した。

 岐阜工は前半5分にSO戸野部の反則PGで先制。関商工が10分にロック石原のトライで逆転すると、その後は両校が交互にトライを奪い合う白熱した展開に。岐阜工は23分にフランカー氏家、26分にナンバー8岸野の連続トライ。30分には戸野部が判断良くドロップゴールを決めてリードを9点差に広げて折り返した。

 後半は関商工が12分に反撃。フランカー加藤平のトライと交代出場したWTB種田のゴールで2点差まで迫った。岐阜工も攻撃の手を緩めない。終了直前、岐阜工の猛攻をゴール前で耐えていた関商工の守備が反則で崩れ、岐阜工・戸野部がPGを慎重に決めて引き離し、ノーサイドの笛が鳴った。

「走るラグビー」で壁突破

 関商工に3年連続で決勝で敗れている岐阜工の徳重正監督が厚い壁を破るために取った作戦は「走る展開ラグビー」だった。

 フランカー大野京介主将(3年)とCTB日比野大穂選手(2年)のポジションを入れ替え、ナンバー8をセンターに回してフッカーをナンバー8に抜てきするなど走力のある選手を要所で起用した。走れる選手たちが自在に動いたことで関商工の反則を誘い、SO戸野部謙選手(2年)のキック力が生きた。

 戸野部選手は前半5分にPGで先取点を挙げ、同30分のドロップゴールは関商工の隙(すき)を完全に突いた。後半30分にも2本目のPGを決め、個人技で9得点を積み重ね勝利に貢献した。

 決勝目前の7日、岐阜工ラクビー部生みの親、宮崎満彦・初代監督が亡くなった。通夜に参列した徳重監督は「打倒・関商工」を誓い、選手たちも一丸となって燃えた。徳重監督は「宮崎先生に少しは恩返しができた」と感無量の表情で語った。【立松勝】

7連覇逃し涙

 ○…関商工の泓城蓮(ふちじょうれん)主将(3年)は試合後、「とても悔いが残る試合だった」と言うと、涙が止まらなかった。開始早々、岐阜工の好キックで自陣に閉じ込められ、「対応策を探すのに時間がかかった」ことを敗因に挙げた。1年の夏に足の骨折でチームから8カ月離れる苦しい時期を乗り越え、昨年の花園を経験し、7年連続出場を目指す今季のチームの主将を任された。泓主将は「けがをした選手を全国に連れて行くことができず、申し訳ない、ごめんなさいという言葉しか出てこない。ここまで応援していただき、感謝している」と、しっかりした口調で話した。

 ▽決勝

関商工 反9

 2 2 0 0 14 1 1 0 0 7 21

 T G P D  前 T G P D 後  計

 3 1 1 1 23 0 0 1 0 3 26

岐阜工 反6

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記事(提供:毎日新聞/2017/11/14 10:53)

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