第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

県大会 いざ花園へ 4日決勝 /富山

 第97回全国高校ラグビーフットボール県大会(県高体連主催、毎日新聞社、チューリップテレビ後援)の決勝が4日午後0時35分から、富山市森の岩瀬スポーツ公園サッカー・ラグビー場で行われる。勝者は12月27日から東大阪市花園ラグビー場で開かれる全国大会に県代表として出場する。

 頂上決戦は富山第一(富山市)-高岡第一(高岡市)。2012年以来5年ぶりの決勝戦での対戦で、今年6月の県高校総体決勝と同じカード。富山第一は2年連続10回目、高岡第一は3年ぶり2回目の花園出場を目指す。

 高校総体決勝では富山第一が33-7で高岡第一に勝利しており、富山第一がこの流れを生かすか、高岡第一が雪辱を果たすかに注目が集まる。

 高校生ラガーマンの晴れ舞台「花園」への切符をかけた決勝戦を前に、準決勝から1カ月が経過した両チームの練習ぶりや特徴などを紹介する。(敬称略)【青山郁子】

慢心決別、ベストを 富山第一

 重量級フォワードを全面に出す富山第一らしいパワーラグビーで決勝に臨む。

 春季大会では準決勝で、合同チーム相手に思わぬ敗退を喫した。昨年の花園出場、続く新人戦での優勝で「メンバーの中に『勝てるだろう』という慢心があり、プレーに対するひたむきさを欠いていた」と、就任4年目の河合謙徳(けんとく)監督(30)は振り返る。その後、県外遠征を重ね、全国の強豪チームの胸を借りてチームを立て直した。

 今季の目標は「全国で勝つ」。昨年、2年生を主力に臨んだ花園では山口(山口)に15-24で1回戦敗退。河合監督は「力は3年生より持っていたが、3年生についていく存在で、自分からは行けなかった。弱さが試合で出た」という。その分、今年は「リーダーとして動いている。試合中も声を出しプレーを組み立てるようになった」と成長ぶりに期待する。約2時間の普段の練習も、常に本番を意識し、最後まで集中を途切らせない。

 チームの特徴は、昨年の花園経験者が多いことと、平均体重92キロの重さと強さを兼ね備えたフォワード。パワーでボールを前進させ、バックスのシンプルなプレーでトライを取り切るというスタイルが形になりつつある。さらに、ラインアウトのオプションを増やし、精度を上げるべく河合監督の指導にも熱が入る。

 チームのスローガンは「Do The Best」。河合監督は「ベストを尽くすということを徹底し、全員がベストパフォーマンスを見せて勝利を」、前川海哉主将(3年)は「今年は初心者も多いがバランスのとれたチーム。しっかりコミュニケーションを取り絶対に勝つ」と自信を見せる。

スピード感に磨き 高岡第一

 1人でも欠くことが許されないわずか21人の部員が、2014年にチームを初の花園に導いた吉田治夫監督(51)に率いられ、決勝まで勝ち進んだ。3年前と同じ早い展開のスピードラグビーで前年の覇者、富山第一に挑む。

 3年前の花園では、近大和歌山(和歌山)との初出場校同士の対決を15-12で制し、初勝利を挙げた。その分、次世代の選手は「『自分たちも全国で勝ちたい』との思いが強く、昨年と一昨年は、思いが空回りし空中分解してしまった」と吉田監督は反省する。今年は新チーム発足後、地に足が着いた練習を心がけてきたという。

 チームの主力は中谷基希、浜住尚弥、伊藤淳大の2年生フォワード陣で、力、技、精神力を兼ね備える。バックスもスピード感があり、積極的なアタックを生かしたい。練習は走り込みが中心で、1日約2時間の練習のラスト15分は、全員ダッシュで締めくくり、スピード感に磨きをかける。

 勝負の鍵は富山第一の大きなフォワードをどう止めるか。10月末には、以前から吉田監督と交流のある神奈川県ラグビーフットボール協会高校委員長の青木雅仁さんを招き、パスやアタックなど基本動作の最終確認と、勝ちに向かう心構えを選手たちに徹底した。

 吉田監督は「コンディションは悪くない。人数は少ないが、いい選手がそろっているので、本番まで体調管理を万全にし、3年ぶりの花園出場を目指す」と意気込み、梅基天翔(かける)主将(3年)は「相手のラグビーをさせず、バックスが外で取り切るという自分たちのラグビーをするだけ。絶対に相手の大きなフォワードを止めてみせる」と勝利を目指す。

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記事(提供:毎日新聞/2017/11/2 14:58)

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