第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

県大会決勝 黒沢尻工、花園へ 3年連続29回目V /岩手

 第97回全国高校ラグビーフットボール大会県大会(県ラグビーフットボール協会、毎日新聞社など主催)は22日、盛岡市のいわぎんスタジアムで決勝があり、黒沢尻工が盛岡工を31-14で降して、3年連続29回目の優勝を果たした。黒沢尻工は12月27日から東大阪市花園ラグビー場で開かれる全国大会に出場する。【三瓶杜萌】

 3連覇がかかった決勝戦。ノーサイドの笛が響き渡ると、選手たちは雄たけびを上げ、笑顔でハイタッチを交わした。9年ぶりの優勝を狙った強豪・盛岡工を降し、花園への切符をつかんだ。

 序盤からFW陣が盛岡工陣内で果敢に切り込んだ。前半8分、ラックからじわじわと攻め込むと、NO8の根子叶多(ねこかなた)選手(2年)が抜け出して先制のトライ。同21分には、ラックから出たボールを根子選手が足で運び、再びトライを決めて流れをつかんだ。

 だが、17-0で折り返した後半。盛岡工の反撃を受ける。後半7分、守備の乱れを突かれてトライを奪われ、ゴールも決められる。同10分にはPGを与え、流れは盛岡工へ。「落ち着いて自分たちのプレーをしていこう」。同17分、FWが守備から敵陣に攻め込むと、左フランカーの北田卓寛(たかひろ)選手(2年)が抜け出し、中央にトライ。同27分にも、左ウイングの阿部了選手(3年)が左中間にトライを決め、突き放した。

 試合終了後、選手たちは雨が降りしきるグラウンドで伊藤卓監督を胴上げし、勝利の喜びを分かち合った。「全国大会で勝つにはまだまだ弱い」。さらなる成長を誓った。

号外3000部を配布

 ○…黒沢尻工の3連覇が決まると、盛岡市のいわぎんスタジアムなどでは「黒沢尻工、花園へ」の見出しが躍る本紙号外3000部が配られた。応援に駆け付けた保護者や生徒らが笑顔で受け取り、「次は全国大会!」などと興奮冷めやらぬ様子で見入っていた。阿部竜二主将(3年)の父幸弘さん(50)は「優勝が決まって安心した。全国でも頑張ってほしい」と話した。

 ■スクラム

体の強化実り、先制トライ 黒沢尻工・NO8 根子叶多(ねこかなた)選手(2年)

 前半8分、相手ゴール前でラックができると、輪の中心目がけて飛び込んだ。ボールが指先に触れる。「ここで決めて、チームを勢いづけたい」。ボールをつかむと相手守備をはねのけ、ゴールラインまで少しずつ前進して先制のトライを決めた。「っしゃー!」。思わず雄たけびを上げた。

 昨年の県大会にもスタメンで出場。身長170センチと小柄だが、低く当たる強力なタックルでチームに貢献してきた。

 だが、今年4月の高校選抜大会で全国の強豪と戦い、体格の差を見せつけられる。「このままでは勝てない」。1日5食の食事を続け、1年の時から10キロ体重を増やした。

 さらに、苦手としていたハンドリングでのミスを減らそうと、ボールを手にする直前までボールを見続けることを意識。相手守備の動きに注目しがちだったのは相手への恐怖心からだと気づき、少しでも自信を付けようと筋トレに励んだ。

 「体の強化が今日のトライにつながった。だが、自分のタックルはまだまだ。前に出る守備を目指して修正したい」。花園に向け、気持ちを新たにした。【三瓶杜萌】

盛岡工 反6

 0 0 0 0  0 2 2 0 0 14 14

 T G P D  前 T G P D  後  計

 3 1 0 0 17 2 2 0 0 14 31

黒沢尻工 反9

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記事(提供:毎日新聞/2017/10/23 11:55)

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