第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

東海大仰星、展開力光る トライ量産で突破

総括

 8日に東大阪市花園ラグビー場で行われた決勝で、東海大仰星(大阪第2)が大阪桐蔭(大阪第1)を破り、2大会ぶり5回目の優勝を果たした。得意の展開ラグビーを貫き、王座を奪回した。

 秋田工と引き分け、かろうじてトライ数で上回った3回戦を境にチーム状態が上向いた。準決勝は出足鋭い防御で東福岡の攻撃を食い止め、決勝ではバックス陣が全5トライを挙げて逆転勝ち。5試合で計8トライを奪ったWTB河瀬をはじめ、勝負どころでの突破力は見事だった。

 大阪桐蔭はFW陣が攻撃、防御両面で力を発揮した。フィジカル強化に取り組んだ成果を生かし、頂点にあと一歩に迫った。決勝ではフランカー奥井ら1、2年生が5人先発しており、新チームにも期待したい。

 2連覇を目指した東福岡はミスが相次ぎ、準決勝で敗退。今春のトップリーグ入りが決まっている主将のNO8福井翔大を中心とする「個の力」を、チームとしてまとめ上げる難しさを感じさせた。

 石川県勢初のBシードとして臨んだ日本航空石川が初めて3回戦を突破。同じ8強では、ノーシードの報徳学園(兵庫)が御所実(奈良)、中部大春日丘(愛知)のBシードを連破し、国学院久我山(東京第2)は史上4校目の大会通算90勝に達した。8強には進めなかったが、東海大仰星をモール攻撃で追い詰めた秋田工を含め、伝統校が存在感を見せた。

 今大会から1チームの登録人数が5人増えて30人になった。上位進出チームを中心に、試合によって主力選手を休ませるなど選手起用に幅が出た。

 4強入りした東日本勢は桐蔭学園(神奈川)だけ。19大会ぶりに大阪勢対決となった決勝が象徴するように「西高東低」の構図は変わらなかった。【村社拓信】

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記事(提供:毎日新聞/2018/1/9 20:18)

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