第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

こだわり続けたスタイル結実 東海大仰星

 ○東海大仰星27-20大阪桐蔭●(決勝・8日)

 こだわり続けたスタイルが、土壇場で実を結んだ。最大10点差の劣勢をはね返し、後半23分に決勝トライを決めた東海大仰星のWTB河瀬は「自分たちの良い面を押し出し、強気でいこうと思っていた」と胸を張った。

 試合開始前から雨が降り、東海大仰星の持ち味の展開力を発揮するには厳しい条件。雨対策は練っていたはずだが、立ち上がりからハンドリングミスが相次いだ。それでも、選手の信念は揺るがない。「雨でもボールを回していこうと思った」と主将のCTB長田。雨が弱まった後半に真骨頂を発揮した。

 後半12分と同21分にバックス陣が連続トライを奪って追いつくと、その2分後に河瀬が大仕事をやってのけた。相手陣22メートルライン付近の左中間ラックのそばでボールを受け取り、一気に加速。軽やかなステップで相手選手をかわし、インゴールに飛び込んだ。鮮やかな展開ラグビーが目を引くが、WTBでもFW陣のサポートにも回るのはチームの基本。それを怠らなかったことが、最後に勝利を引き寄せた。

 湯浅監督が掲げる「やるべきことをがむしゃらに、ひたむきに」のテーマを、元日本代表の父を持つ河瀬をはじめ、個の能力の高い選手が実践してつかんだ2大会ぶりの栄冠。チーム目標に掲げた「誰もが認める日本一」を見事に成し遂げた選手を見つめる指揮官の目から、大粒の涙があふれた。【田中将隆】

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記事(提供:毎日新聞/2018/1/8 20:20)

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