第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

決勝 大阪涙節(その2止) 仰星 雨のち栄光 「全員で粘った」うれし泣き /大阪

 同点で迎えた後半23分、SH松木勇斗選手(3年)のパスを受けたWTB河瀬諒介選手(3年)が、ゴールラインに快足を飛ばしトライ。応援席は歓声に沸いた。

 雨が降りしきる悪条件の中の試合だった。河瀬選手の父で元ラグビー日本代表フォワードの泰治さん(58)は「ミスが起こりやすい過酷な状況なのに落ち着いてプレーできている」と笑顔を見せた。

 前半5分に先制トライを奪われ、追いかける展開に。河瀬選手やCTB長田智希主将(3年)のトライで同点に追いつくも、30分にトライを返された。

 「まだ大丈夫。ここから、ここから」。ハーフタイムで、長田主将は仲間の心を和らげようと、優しく語りかけた。主将に鼓舞された選手たちは後半、素早いボール回しで攻める伝統のノーラックラグビーを展開した。21分には、WTB西村高雅選手(3年)がトライを決め同点に。父和秀さん(49)は「全員がうまくパスをつなぎ、まさに力を結集したトライ」と喜んだ。

 23分に逆転して以降は、自陣に攻め入る相手をタックルで抑え込み反撃をしのいだ。

 試合後、選手たちは応援席の前で一礼した。部員や保護者は涙を浮かべながら大きな拍手で優勝を祝福した。長田主将の母幸子さん(44)は「主将としてのプレッシャーもあったはずだが、一度も弱音を吐かなかった」と振り返り、「今日は夢みたいな一日。3年間お疲れさまと声をかけたい」と涙を拭った。

俺の分まで

 ○…ラグビー部員約70人もスタンドで声をからした。応援団長の宮崎佑基さん(3年)は2年生だった前回の花園に出場。決勝でトライを決めたものの、東福岡に敗れ惜しくも準優勝。「もっと取れた」と悔やんだ。今回メンバー外となったが気持ちを切り替え、団長に手を挙げた。応援曲を10曲ほど増やし、「つらいときはスタンドを見てくれよ」と選手を力づけた。「昨年逃した優勝を見せてくれた。感謝です」と笑った。

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記事(提供:毎日新聞/2018/1/9 13:54)

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