第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

決勝 大阪涙節(その1) 大阪桐蔭 夢は後輩に /大阪

 東大阪市花園ラグビー場で8日あった第97回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビーフットボール協会、全国高体連など主催)の決勝は、19大会ぶりの大阪勢同士の対戦だった。東海大仰星(大阪第2)が27-20で大阪桐蔭(大阪第1)を降し、2大会ぶり5回目の優勝を決めた。前半はリードを許す苦しい展開だったが、持ち前の展開力で逆転して栄光をつかんだ。最後まで力を出し切った両チームの選手たちに、スタンドからは温かい声援と拍手が送られた。【加藤佑輔、佐野格、芝村侑美、長宗拓弥】

「成果出せた」悔し泣き

 7点を追う後半終了間際。大阪桐蔭は連続攻撃でゴール前に迫ったが、相手のタックルを受けたSO高本幹也選手(2年)の手からボールがこぼれた。まもなくノーサイドの笛が鳴った。「フォワードが疲れていたのでバックスで取りたかった」と高本選手。だが創部初の決勝進出を果たしたフィフティーンにスタンドから「笑顔、笑顔、桐蔭」と大きな声援が届いた。

 試合を優位に進めた。前半5分、フランカー上山黎哉主将(3年)が先制トライ。母由佳さん(44)は「まだ安心できない。何本でもトライを」と温かく見守った。

 同点の前半終了間際にはモールからフランカー奥井章仁選手(1年)が「スペースがあり、飛び込むだけだった」とトライを挙げた。母千春さん(45)は「後半に向けて、弾みになる。1年生なので一生懸命やってほしい」と願った。WTB伴井亮太選手(2年)の兄で自身も花園に出場したOBの雄太さん(22)は「決勝に出られてうらやましい。足を生かしてトライを決めろ」と思いを託した。

 だが、後半に入ると東海大仰星の走力のあるバックス陣に次々に防御網が破られた。3連続トライで逆転を許し、力尽きた。

 試合後、CTB江良楓選手(3年)は「4本のキックを決め、練習した成果は出せた。後輩がきっとやってくれる」。フッカー中川魁選手(2年)は「試合に出た2年生で新チームを引っ張り、必ず優勝する」と思いを受け継いだ。

野球部「刺激に」

 ○…大阪桐蔭スタンドには、昨年のセンバツで優勝した野球部員約40人も友情応援に駆けつけた。SO高本幹也選手(2年)らと同じクラスだという野球部の中川卓也主将(2年)は「日本一をかけた試合を見るのは僕らにとってもいい刺激になる。彼らのラグビーを見るのは初めて。高本君にトライを決めてほしい。日本一になるところを見せてほしい」と、最後まで声援を送り続けた。

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記事(提供:毎日新聞/2018/1/9 13:54)

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