第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

憧れの父、近づけた 東福岡・堀田南雄斗選手

 第97回全国高校ラグビー大会の準決勝で敗れた東福岡の右ウイング、堀田南雄斗(なおと)選手(3年)は、期待されて入部しながら前回の花園はスタンドからの応援だった。昨秋の福岡県予選でレギュラーに滑り込み、今大会はトライも奪った。2連覇に届かなかったが、花園経験者の父に追いつけた気がして、「後悔はない」と胸を張った。

 堀田選手は小学2年生でラグビーを始めた。中学時代は福岡県選抜に選ばれ、全国レベルでの活躍を見込まれて東福岡に進んだ。

 父俊孝さん(50)は32年前の第65回大会で当時の延岡東(宮崎)のセンターとして活躍。父を超えようと練習したが、全国屈指の強豪校でレギュラーは遠かった。前回大会は多くの同級生や下級生が出場する中、スタンドから声援を送った。

 新チームになってもレギュラーに入れなかった。俊孝さんがプレーに口出しすることはなかったが、悩む姿を見かねて自宅で向かい合った。「最後の花園をスタンドから応援するのか、グラウンドに立つのか。お前次第だ」

 堀田選手は「あれで吹っ切れた」と話す。苦手なランニングを改善するため坂道ダッシュを繰り返した。得意のタックルも磨き、攻撃だけでなく守備も貢献できるよう心がけた。ついに背番号14番を手にし、大会前は無料通信アプリ「LINE(ライン)」で父に「花園でしっかり結果を出します」と誓った。

 スタンドの俊孝さんは「諦めないでよく頑張った」と、高校生の集大成となる試合に目を細めた。「支えてくれてありがとう」。試合後、涙をぬぐった堀田選手は父への感謝も忘れなかった。【川上珠実、佐野格】

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記事(提供:毎日新聞/2018/1/6 14:57)

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