第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

父直伝、熟練パス 東海大仰星・河瀬諒介選手

 第97回全国高校ラグビー大会で、準決勝に進出した東海大仰星(大阪第2)の右ウイング、河瀬諒介選手(3年)は、元ラグビー日本代表の泰治(やすはる)さん(58)を父に持つ。「怪物」と呼ばれた父譲りの体格と力強いプレーで、花園では次々とトライを量産している。【加藤佑輔】

 3日の報徳学園(兵庫)戦。素早く正確なパス回しを見せた河瀬選手は、タックルをステップでかわし、50メートル6秒の俊足を生かしてインゴールに飛び込んだ。「得点機を逃さずに、チームを勢いづけられて良かった」。183センチの長身から繰り出す力強いプレーは、父の雄姿と重なる。

 泰治さんは大阪工大高(現・常翔学園)のロックとして第57回大会で優勝、1987年の第1回ワールドカップ(W杯)に出場し、身長188センチのパワフルなナンバー8として活躍した。

 長男の河瀬選手がラグビーを始めたのは、小学4年。父の友人の紹介で大阪市の阿倍野ラグビースクールに見学に行った。和気あいあいとした雰囲気にひかれ、泰治さんに「ラグビーをやりたい」と直訴し、本格的に練習するようになった。

 熟練のパス回しのルーツは小学生時代の親子の特訓にある。放課後、自宅近くの公園で月に数回パスの基本を教わった。「投げる時は相手の方に手を向けて」「ボールが来たらすぐにしっかり握って」。1日2時間、数々の国際試合を経験した父にたたき込まれた。

 ラグビー部のある中学校に進み、父と練習することはなくなったが、泰治さんは「自分のやりたいプレーをすればいい。ラグビーを続けるのも自分が決めていいんだ」と優しく見守ってくれた。

 準決勝の対戦相手は2連覇を目指す東福岡。河瀬選手は「力を100%出し切りたい」と意気込み、泰治さんも「自ら課題を見つけ、より強くなってほしい」とエールを送った。

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記事(提供:毎日新聞/2018/1/5 15:38)

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