第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

準々決勝 報徳、4強届かず 仰星から4トライ /兵庫

 第97回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会など主催)の準々決勝が3日、東大阪市花園ラグビー場であり、県代表の報徳学園は東海大仰星(大阪第2)に20-50で敗れた。前半に先制トライを許すなど終始相手を追う展開となったが、粘りのプレーで4トライを決め、最後まで意地を見せた。選手の頑張りに、スタンドの観客からは「ありがとう」「よくやった」と温かい拍手が送られた。

 8強入りしたチームの中で、唯一ノーシードから勝ち上がった報徳学園。最後まで諦めないプレーで相手に食らいついた。

 7点リードされた前半5分、報徳学園は敵陣15メートル左のスクラムから右に展開。パスを受けたWTBの中西海斗選手(3年)がトライを決めて2点差に迫る。しかしその後、東海大仰星に4トライを許し26点差に。前半が終了し集まる選手に、西條監督は「まだ後半がある。26点差をひっくり返すつもりで行ってこい」と励ました。

 40点差となった後半9分には、試合中に足をけがしたWTBの清水海斗選手(3年)の代わりに途中出場した後藤多輝選手(3年)が敵陣22メートル右中央ラックから右に展開し、NO8の宮下大輝副主将(3年)のパスを受けてトライ。直後の23分には、再び中西選手がトライを決めた。

 後半のロスタイムには、自陣20メートル左中央ラックからつないだパスを受けた中西選手が右中間に飛び込み、5点をもぎ取った。「中西が最後決めてくれたトライは、みんなでつないだ思いの結晶。諦めない報徳らしいプレーだった」と泉光太郎コーチ。試合後、涙を見せた中西選手だったが、「3年間、みんなとプレーできてうれしかった。花園での経験は一生の宝物」と晴れ晴れとした表情で語った。【山本愛】

チームつないだ信頼 江藤良主将(3年)

 ノーサイドのホイッスルの後、気丈に振る舞っていたが、ベンチに戻り西條裕朗監督らの顔を見た瞬間、こらえていた涙があふれた。「全国制覇するって約束したのに。約束が守れなかった」

 新チームで主将になった。冷静で周りをよく見ることができ、「誰からも頼りにされるキャプテン」と信頼は厚いが、「どうチームをまとめたらいいか」と悩んだ時期もあった。

 転機は昨夏の合宿で対戦した中部大春日丘(愛知)戦。FWとバックスの連携が課題となり、チームを立て直すきっかけとなった。主将としても、「視野を広げ、みんなの良いところもほめられるようになろう」と心がけた。今大会3回戦で、中部大春日丘に勝てた時、チームの成長を大きく感じた。

 惜しくも敗退したが、最後まで「楽しもう」「前を向こう」と声をかけ合って、前向きにプレーする仲間の活躍がうれしかった。後半のロスタイムで、自分がパスをつないだ中西選手がトライを決めた時は、気持ちが高ぶってスタンドの大歓声が聞こえなかったという。「最後、ようみんなの気持ちをつないでくれた。チームのみんなには、『こんな自分に最後までついてきてくれてありがとう』と伝えたい」。涙を拭いて、笑顔で語った。

 ▽準々決勝

報徳学園 反5

 1 0 0 0  5 3 0 0 0 15 20

 T G P D  前 T G P D  後  計

 5 3 0 0 31 3 2 0 0 19 50

東海大仰星 反6

〔神戸版〕

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記事(提供:毎日新聞/2018/1/4 12:35)

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