第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

3回戦 石見智翠館、最後まで粘り 日本航空石川に苦杯 /島根

 第97回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会など主催)は1日、東大阪市花園ラグビー場で、県代表の石見智翠館が3回戦で日本航空石川(石川)と対戦した。Bシードの両校による対決は、石見智翠館が前半に点差を広げられる苦しい展開となり、14-42で敗れた。試合終盤に意地のトライを奪うなど、最後まであきらめない姿勢を見せたフィフティーンに、スタンドから拍手が送られた。【長宗拓弥】

 キックオフ直後の敵陣ゴール前でのラインアウト。しかし、このチャンスにフッカー山本泰之選手(3年)が投入したボールはわずかにそれて反則となり、「風でコントロールできなかった。先制できれば展開は変わっていた」と試合後に悔しがった。

 痛恨のプレーに相手は勢いづいた。大型のトンガ人留学生を起点とした突破を止められず、前半で0-35と大きなリードを許した。

 だが、石見智翠館は最後まで力を尽くした。後半8、9分には、FB川瀬諒太選手(3年)ら2人がインゴールに飛び込んだが、相手の巧みなディフェンスにトライを阻まれた。その後、後半19分にはロック徳谷琉希選手(3年)がラックの展開からトライを奪った。

 終了間際には、22メートル付近から得意のモールで前進し、ゴール前のラックから途中出場のプロップ前田康平選手(3年)がインゴールに飛び込んだ。「勝敗は決まっていたが、みんなであきらめずに取った価値あるトライだった」と胸を張った。

 ノーサイド後、山本選手の父、昌彦さん(51)は「楽しませてもらった。ここで終わるとは思わなかったが、ご苦労様と言いたい」とねぎらった。下級生は雪辱を誓った。プロップ秋枝健太選手(2年)は「この悔しさを忘れずに、きょうから新チームと思ってやりたい」と力を込めた。

出番来ずも「最高の仲間」 大会メンバー唯一の地元出身 佐々木颯馬選手(3年)

 最後まで出番は訪れなかった。石見智翠館の大会メンバーで唯一の地元出身者、フランカー佐々木颯馬選手(3年)は「花園で家族らに成長した姿を見せたかったが、仲間が頑張ってくれて後悔はない」と目を赤くした。

 江津市立江東中学時代は野球部に所属。50メートルを6秒2で走る高い身体能力を持ち、県内の強豪校からも入学の誘いがあった。それでも「全国優勝を目指せる環境を魅力に感じた」と高校で楕円(だえん)球を選んだ。

 1日5食を食べ、登校前の筋力トレーニングなど体作りに励んで体重は入学時から25キロ増えて91キロに。最上級生になると、走力とタックルを武器に先発出場する機会を得るまでになった。

 ノーサイド後、「よく頑張った」と仲間を抱きしめた。佐々木選手は「智翠館で最高の仲間と出会えた。大学ラグビーではみんなに負けないように活躍したい」と前を向いた。

 ▽3回戦

石見智翠館 反4

  0 0 0 0  0 2 2 0 0 14 14

  T G P D  前 T G P D  後  計

  5 5 0 0 35 1 1 0 0  7 42

日本航空石川 反6

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記事(提供:毎日新聞/2018/1/3 14:02)

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