第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

3回戦 報徳、成長の8強 合宿で敗戦の中部大春日丘降す /兵庫

 第97回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会など主催)の3回戦が1日、東大阪市花園ラグビー場であり、県代表の報徳学園はBシードの中部大春日丘(愛知)を12-5で降した。前半で2トライを挙げた報徳学園がリードを守り、ベスト8入りした。準々決勝は3日午後1時20分から、Bシード校の東海大仰星(大阪第2)と対戦する。【山下俊輔、山本愛】

 中部大春日丘は昨年夏、長野県での合宿で対戦し、負けた相手。NO8の宮下大輝副主将(3年)は試合前、「夏よりも成長した姿を見せたい」と意気込んだ。

 開始早々、試合が動いた。前半1分、報徳学園は10メートル付近の右中間ラックから左に展開。FBの雲山弘貴選手(3年)が縦に切り込み、ライン際でボールを受けた清水海斗選手(3年)が走り抜け、中央にトライ。試合開始後、審判が一度も笛を吹くことのない「ノーホイッスルトライ」。清水選手は「チームとして先制点を挙げると決めていたのでうれしかった」と話した。

 中部大春日丘は前半6分に左WTBがトライし、2点差に追い上げた。しかし、報徳学園は前半17分に右ラインアウトから左に展開し、再び清水選手がトライを挙げ、リードを広げた。腰に違和感があって出場を取りやめた後藤多輝選手(3年)に代わり急きょメンバー入りしたが、「次も出場できれば持ち味を発揮して貢献したい」とうれしそう。西條裕朗監督は「期待に応えてよくやってくれた」と活躍を喜んだ。

 後半は両チームとも、一進一退の展開。得点はできなかったが、宮下選手は「敵陣でプレーすることも多く苦しかったが、ミスした時に『切り替えよう』と前向きな声かけができた」と振り返った。

長身生かしたキック FB・雲山弘貴選手(3年)

 「9点差にして、みんなを楽にさせたかった」。186センチの長身を生かした豪快なキックが持ち味。前半17分、左隅から狙った2本目のコンバージョンゴールを外し悔しがったが、「先制トライやFWの頑張りなどみんなに助けられた」とベスト8入りを喜んだ。

 「勝負強さがある選手」(西條裕朗監督)で、1回戦では3トライを挙げ、15本全てのゴールキックを決めた。だが2回戦では、4本中1本しか決められず、「1回戦で成功した感覚が抜けて、力んでしまった」。

 前日の練習では、球を蹴る足の方向や歩幅などを入念に確認。「精度は良くなっているけど……」と不安を漏らしたが、この日、ゴールを1本決めたことで自信を取り戻した。

 「緊張しやすい性格」で、キックの場面では必ず、楕円(だえん)球を立てるキックティーに書かれた仲間からの寄せ書きに目をやる。「笑え」「一球闘魂」「100%のキック」……。「仲間のために」と心を落ち着かせた。「東海大仰星戦では厳しい場面があると思うが、もっとチームを楽にできるようキックでもトライでも引っ張りたい」と活躍を誓った。【山本愛】

 ▽3回戦

中部大春日丘 反9

  1 0 0 0  5 0 0 0 0 0  5

  T G P D  前 T G P D 後  計

  2 1 0 0 12 0 0 0 0 0 12

報徳学園 反7

〔神戸版〕

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記事(提供:毎日新聞/2018/1/3 15:11)

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