第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

石見智翠館、強豪・常翔学園に競り勝つ

 ○石見智翠館43-33常翔学園●(30日)

 今大会の石見智翠館は一味違う。伝統の展開力ではなく、例年より重いFW陣の強力なモールで活路を開き、優勝5回の名門・常翔学園を振り切った。

 青いジャージーの一団が力強く前進していく。互いに点を取り合い、33-33で迎えた後半24分。相手陣5メートルライン付近からのモールで主将のNO8斎藤がトライを決めて勝ち越し。3分後には相手陣15メートルからモールを押し込んで再び斎藤がトライを奪い、勝利を決定づけた。

 前半に2度逆転し、12点リードを奪いながら、後半21分に追いつかれた。斎藤は「焦った」というが、「モールでいける」という自信は揺るがなかった。前半1分にラインアウトモールから奪った先制トライの手応えを信じていたからだ。

 部員の大半が寮生活を送り、早朝からのウエートトレーニングで体を大きくした。斎藤も入学時から10キロ以上体重が増えて91キロに。「しんどいことをしないと最後に力がでない。最後の10分で全力が出せるように」と鍛錬し、土壇場で心身の強さを発揮した。

 「一丸となって楽しめた。FWに自信が持てた」と斎藤。安藤監督が開幕前に「未知数。面白い」と評したチームは、強豪との接戦をものにして一回り大きくなった。【坂本太郎】

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記事(提供:毎日新聞/2017/12/30 21:39)

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