第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

2回戦 報徳、シード校撃破 前半から主導権握る /兵庫

 東大阪市花園ラグビー場で開かれている第97回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会など主催)の2回戦で、県代表の報徳学園は30日、Bシード校の御所実(奈良)を22-17で破り、3回戦進出を決めた。報徳学園は前半に3トライを挙げて試合の主導権を握り、後半の御所実の追い上げを1トライ差で振り切った。3回戦は1月1日午後2時45分、Bシード校の中部大春日丘(愛知)と対戦する。【山本愛】

 「自分たちがやってきたことを出し切れば必ず勝てる」(江藤良主将)と試合に臨んだ報徳学園。Bシード校相手に前半から試合の流れをつかんだ。

 前半10分、10メートル付近の中央ラックから左に展開。スクラムハーフの丸尾祐資選手(2年)、スタンドオフの森元翔紀選手(2年)とつないだボールをフルバックの雲山弘貴選手(3年)が縦に突破してからWTBの後藤多輝選手(3年)にパス。「仲間を信じて受け取った」という後藤選手がタッチライン際を駆け抜け、ゴールライン左隅に飛び込んで先制トライを挙げた。3分後には15メートルの右中間ラックから右に大きく展開、NO8の宮下大輝選手(3年)がそのまま飛び込み、連続トライでペースをつかんだ。

 相手の強力FWにモールで押し込まれ、県予選から花園1回戦まで続いた無失点が途切れたが、28分、25メートル付近の右中間ラックからボールを受けたWTB中西海斗選手(3年)がステップで相手をかわして右中間にトライし、10点差をつけて折り返した。

 後半2分にラインアウトからFW陣が相手のお株を奪うようなドライビングモールを見せ、フッカーの田村一巨選手(3年)がトライ。突き放したかに見えたが、その後は相手の猛攻に遭う。試合終了間際の後半28分、30分と立て続けにトライを奪われたが、ノーサイドの笛が鳴り、逃げ切った。

FWの存在感見せた NO8・宮下大輝選手(3年)

 「試合で必ずFWの見せ場を作りたい。FWでトライを決めたい」と試合前に語った。その言葉通り、前半13分に自ら楕円(だえん)球をゴールに運び込み、試合の流れをたぐり寄せた。

 「運動量がありスピード感もある。プレーでチームを引っ張れる」(西條裕朗監督)とFWの要に副主将も任された。チームはFWとバックスの連携が課題で、「声かけも苦手な自分にまとめ役ができるだろうか」と不安は大きかったが、花園ではリーダーシップが随所に光る。

 1回戦は105点で大勝したが、トライはすべてバックス陣。自信を深めるバックスを見ながら、FWが強い対御所実戦は自分たちの出来次第だと、すぐにFW陣のプレーを修正。試合前には「タックルを積極的にしよう。ボールも前に持っていこう!」と気合を入れた。相手モールを何度も止めたうえに自分もトライを挙げ、FWの存在感を見せつけた。

 スコアこそ1トライ差だが、「敵陣で試合をする目標がうまくできなかった」と竹田寛行・御所実監督に言わしめる試合運びに、「チームがますます一つになったと感じられた」と副主将らしく笑った。【山本愛】

 ▽2回戦

御所実 反6

 1 1 0 0  7 2 0 0 0 10 17

 T G P D  前 T G P D  後  計

 3 1 0 0 17 1 0 0 0  5 22

報徳学園 反3

〔阪神版〕

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記事(提供:毎日新聞/2017/12/31 13:27)

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