第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

東海大翔洋及ばず 全力プレーに声援 /静岡

 東大阪市花園ラグビー場で開かれている第97回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会など主催)で、県代表の東海大翔洋は30日、2回戦でBシードの佐賀工(佐賀)と対戦。0-73で敗退したものの、全力プレーに観客席からは「よく頑張った」という声が送られた。【竹田直人】

東海大翔洋 反5

0 0 0 0  0 0 0 0 0  0  0

T G P D  前 T G P D  後  計

5 5 0 0 35 6 4 0 0 38 73

佐賀工 反5

 日本代表候補5人をそろえる強豪・佐賀工の攻撃は分厚かった。翔洋の選手が2人がかりで懸命のタックルに入っても、なかなか止められない。試合開始早々、前半1分に相手SOに独走トライを許し、3分にも相手WTBがインゴールまで走り抜けた。

 翔洋のエース、CTB望月裕貴選手(3年)は自陣から果敢に突破を図ったが、徹底的なマークに遭ってボールを進めることはできなかった。望月選手は体ごとぶつかっていくような激しいタックルを見せるなど、守備で貢献。「流れを変えるようなビッグプレーを狙ったけれど出せなかった」と悔やんでいた。

 佐藤空翔(つばさ)主将(3年)は試合後、「佐賀工はフィジカルがとても強く、あっさりと抜かれる場面があった」と悔しそうな表情。真崎智央監督は「最初の5分で2トライを取られ、ゲームの流れを一気に持っていかれた。もっと競った試合をさせてやりたかった」と話した。

胸張れるプレー、いつか WTB稲名海渡選手(3年)

 速さと力強さを併せ持つ豪快な走りを、思うように見せられなかった。

 高校日本代表候補のエース、CTB望月裕貴選手(3年)へのマーク集中が予想され、「自分が活躍すれば、裕貴の負担を減らせる」と試合に臨んだ。

 ところが、相手の攻撃が延々と続き、ボールを持てたのは60分間で数回のみ。それでも1度は相手のタックルを吹き飛ばす走りを見せたが「もっとボールをもらいに行けばよかった」と悔やむ。

 1年生だった2015年9月、急性心筋梗塞(こうそく)で父伸彦さんを亡くした。伸彦さんは高校時代、清水南高でラグビー部に所属し、ポジションも同じWTBだった。父も憧れたであろう花園では「父に誇れるようなプレーはできなかった」。

 試合後は目に涙はなく、ぼうぜんとした表情でフィールドを後にした。来春からは関西大学リーグの強豪、京産大に進学しラグビーを続ける。いつか天国の父に胸を張れるプレーができるよう、楕円(だえん)球を追い続ける。【竹田直人】

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記事(提供:毎日新聞/2017/12/31 11:02)

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