第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

飯田、最後まで全力 /長野

 第97回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会など主催)は30日、東大阪市花園ラグビー場で2回戦があり、県代表の飯田は桐蔭学園(神奈川)と対戦。前半から点差を広げられる苦しい展開となり、0-120で敗れた。しかし、Aシードの優勝候補を相手に、最後まで走り続けた選手たちにはスタンドから大きな拍手が送られた。【長宗拓弥】

飯田 反13

0 0 0 0  0  0 0 0 0  0   0

T G P D  前  T G P D  後   計

8 7 0 0 54 10 8 0 0 66 120

桐蔭学園 反2

強豪相手に走り続け

 「最後の力を振り絞れ」「一本取るぞ」。点差が広がった試合終盤。スタンドからは選手たちに熱いエールが送られた。あきらめずにタックルを続けるが、防御の網は次々に破られていく。

 常に自陣での守備を迫られる苦しい展開だったが、数少ない好機では体を張った。FWだけでなくバックスも密集に入り、ラックから短いパスをつないで好機をうかがった。後半中盤には、敵陣22メートルラインの内側に入ったが、反則を犯して相手ボールに。ゴールは遠く、プロップ塩沢仁選手(3年)は「キープするので精いっぱい。相手は大きくて速かった」と舌を巻いた。

 守っては複数人掛かりで相手の大型選手に対応しようとしたが、突進は止められずに空いたスペースを突かれた。FW、バックスを問わず、縦横無尽に動き回られた。

 6年ぶりの出場で、初戦突破を果たした。FB溝口和輝選手(2年)は「先輩たちが残してくれた低いタックルを磨き、戻ってきたい。花園を経験した自分がチームを引っ張る」。この敗戦も糧にする。

かつての仲間「刺激に」

 かつてのチームメートの活躍を見ようと、今年4月からニュージーランドにラグビー留学している矢沢野峰(のやま)さん(15)が花園まで応援に駆けつけた。中学時代の昨年、飯田市の南信州Jrラグビースクールで全国準優勝した仲間をサポートしようと、一時帰国を利用して大会前、飯田の練習にも参加。強豪に挑むかつての仲間の姿を目に焼き付けた。

 中学時代、WTB矢嶋智彦選手(1年)やCTB横前耕太郎選手(1年)たちとともにプレー。兄蒼さん(21)は第94回大会で準優勝した御所実(奈良)の主力として活躍したが、矢沢さんは「より高いレベルを」とニュージーランドに渡った。「日本でやっていたラグビーが通用しない」。鋭いステップでタックルをかわされるなどレベルの高さを痛感した。しかし、「日本人という理由で負けたくない」と練習に励み、世代別チームのレギュラーになった。

 桐蔭学園に終始、ペースを握られながらもぶつかっていく飯田の選手の姿は、海外での自分にも重なった。前半終了間際には横前選手が突進を止め、「体格の大きな相手にタックルを決めたのはすごい」。大きな刺激を受けた。【島袋太輔】

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記事(提供:毎日新聞/2017/12/31 12:55)

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