第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

茗渓意地のトライ 勝利信じて攻め続け /茨城

 第97回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビーフットボール協会など主催)は大会第3日の30日、東大阪市花園ラグビー場で2回戦が行われた。県代表の茗渓学園はシード校の日本航空石川(石川)と対戦し、7-66で敗れた。2大会連続の16強入りはかなわなかったものの、最後まで勝利を信じて攻め続けた選手たちに、スタンドから惜しみない拍手が送られた。【川崎健】

 ▽2回戦

茗渓学園 反3

 1 1 0 0  7 0 0 0 0  0  7

 T G P D  前 T G P D  後  計

 6 5 0 0 40 4 3 0 0 26 66

日本航空石川 反6

 高校日本代表候補3人を擁する日本航空石川はBシードの強豪。茗渓の選手たちは試合前「シード校を倒す」と気合十分。手のひらで自分の胸をたたいて気合を入れ、チーム全員で声を掛け合って気持ちを高めた。

 だが試合は開始早々から個々の強さで上回る石川が主導権を握った。前半3分、自陣ゴール前のラックから、相手ナンバー8に持ち込まれてトライを許した。前半25分までにさらに4トライを決められ、33点差を追う苦しい展開になった。

 それでも前半27分、敵陣22メートルライン付近のスクラムから左へ展開すると、最後はWTB加藤樹大(じゅだい)選手(3年)が左端に飛び込み、トライを決めた。スタンドの保護者やOBらからは「まだまだ行ける」「これからだぞ茗渓」と声援が飛んだ。

 しかし、後半も石川がトライを重ね、点差はさらに広がった。茗渓も素早いパス回しが持ち味の「ハンドリングラグビー」で対抗したが、トンガ人留学生2人を中心とした石川の強力FW陣の圧力を前に細かいミスが目立ち、最後まで反撃の糸口をつかめなかった。

 試合後、茗渓の選手たちは泣き崩れた。副主将のSO堀尾健太選手(3年)は「来年は自分たちの成績を超えてほしい」と後輩に夢を託した。

走りに磨きかける WTB加藤樹大選手(3年)

 7点差を追う前半6分、自陣左サイドで味方のパスを受け攻撃に転じようとしたが、キャッチミス。こぼれ球を拾った相手に、そのままトライを決められた。すぐに駆け寄ってきたチームメートから「気にするな」と声を掛けられた。

 挽回のチャンスは同27分にやってきた。敵陣22メートルライン付近のスクラムから出たボールが回ってきた。「絶対にトライを取り切りたい」。50メートル6・1秒の快足を生かし、最後はタックルしてきた相手を右手で押しのけてインゴールへ飛び込み、この試合で茗渓唯一のトライを挙げた。

 高校日本代表候補に選ばれた実績もある左ウイング。2年時からチームをけん引してきた。

 試合後「自分の全てを出し切れず悔いが残る」と唇をかみ締めた。それでも「まずは当たり負けしない体作り。さらに走りにも磨きをかけたい」と、大学での活躍を誓った。【川崎健】

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記事(提供:毎日新聞/2017/12/31 11:52)

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