第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

僕がつかんだ自信 和歌山工・永井瑞輝選手 右手指、短いハンディ

 第97回全国高校ラグビー大会で、28日登場した和歌山工のプロップ・永井瑞輝選手(3年)は、指同士がつながった「合指(ごうし)症」の右手で生まれた。現在もハンディがあるが、プレーを楽しみ鍛錬を積んできた。「障害は自分の生き方と関係ないと、ラグビーで自信がついた」と胸を張る。

 永井選手の右手は中指と人さし指、小指と薬指がそれぞれつながっていた。生後すぐの手術で指を分けたものの、今でも指が短く、物をつかむ時なども力が入れにくい。

 「何で手が小さいの?」。小学校入学後、友達から何度も聞かれた。気にしまいと自分に言い聞かせたが、4年になると一向に大きくならない右手が気になった。母美紀さん(54)から初めて合指症のことを聞き、「生まれつきだからしょうがない」と受け入れた。

 小学校ではサッカーをしたが、中学にサッカー部がなかった。代わりにあったのはラグビー部。「キャッチやパスができるのか」と不安を抱えながら入部し、プレーできる技術を身につけるため、試行錯誤した。

 右手でパスを受け取る際は右胸と挟んで安定させたり、スクラムでは相手の体に右手の親指を十分食い込ませて服をつかんだりする技術も身につけた。「手を使うスポーツでも十分通用する」と確信。和歌山工でも迷わずラグビーを続け、花園の登録メンバーとなった。

 28日の1回戦は接戦の末、郡山北工(福島)に14-22で敗れた。出場機会はなかったが、仲間に声援を送り続けた。卒業後は建設会社に就職しピッチから離れる。ハンディを理由に諦めない--。ラグビーを通じて学んだ姿勢を、これからの人生にも生かしていくつもりだ。【木原真希】

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記事(提供:毎日新聞/2017/12/29 15:21)

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