第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

1回戦 飯田が初戦突破 密集戦で得意の攻撃 /長野

 東大阪市の花園ラグビー場で開かれている第97回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビーフットボール協会、全国高校体育連盟など主催)2日目の28日、1回戦に臨んだ県代表の飯田は倉敷工(岡山)を26-5で破り、6年前の前回出場時に続いて初戦突破を果たした。30日午後1時15分に開始予定の2回戦ではAシードの桐蔭学園(神奈川)に挑む。【数野智史】

倉敷工 反8

  0 0 0 0  0 1 0 0 0  5  5

  T G P D  前 T G P D  後  計

  2 2 0 0 14 2 1 0 0 12 26

飯田 反7

 飯田は序盤、初戦の緊張でミスが目立ったが、前半9分にゴールライン付近での密集戦からフランカー岡島和輝選手(3年)が抜け出して先制トライ。これを機にバックスでのボール回しが円滑になった飯田は、ゴールライン付近での密集戦に持ち込み、ほぼ全員参加で押し込む得意の攻めを展開。19分には密集戦からプロップ棚田純乃介選手(2年)のトライで追加点を奪った。

 後半も試合の主導権を渡さず、9分には密集戦からボールを持ち出したフランカー井原啓太選手(1年)、14分にはSH勝又光貴選手(3年)からパスを受けた棚田選手がそれぞれトライを決め、リードを広げた。18分に唯一のトライを許したが、全員でタックルを粘り強く続けて逃げ切った。

大応援団が後押し

 ○…6年ぶりの初戦突破をスタンドの大応援団が後押しした。集まったのは飯田高校の周辺住民や全国に散ったOBら約900人。飯田の選手がボールを持って敵陣に突進したり、タックルでピンチをしのいだりする度に「いいね!」「いけ!」といった声援が重なり、地鳴りのようになってグラウンドに響き渡った。

 試合後、安永幸太主将(3年)は「好プレーの度に『ワァー』と歓声が聞こえ、試合をより楽しめた」と感謝を語った。千葉県船橋市から応援に駆け付けた同校ラグビー部OBの会社員、村澤彰彦さん(73)は「後輩たちの雄姿は励みになる。桐蔭学園にもひるまず全員で立ち向かってほしい」と目を細めた。

大きな声で勝利に貢献 風間薫選手(3年)

 ベンチから大きな声を出し、勝利に貢献したのは風間薫選手(3年)だ。グラウンドでチームをまとめるのは主将。一方、風間選手は私生活の指導をする「班長」としてチームをひっぱってきた。

 2016年11月に班長を任され、「授業中に居眠りをするなよ」などと私生活を厳しく注意する「嫌われ役」になった。創部68年、花園出場8回目の飯田ラグビー班は、多くの寄付金が集まり部室を新設するなど、校内でも注目が集まる。責任感が強い風間選手は「人の見本にならないといけない」と部員たちを指導した。

 選手としてはWTBでプレーしていた。しかし、中学時代に全国大会準優勝を経験した同じポジションの新入生が入学。「悔しかったが、チームが強くなるために」とポジションを譲って、フランカーに移動した。固定のスタメンがいたためベンチスタートになったが、試合中に声を出すことでは誰にも負けない自信があった。

 試合終了直前、スタメンのフランカー岡島和輝選手(3年)がけがをして出番が回ってきた。残りワンプレーだったが、憧れの花園のグラウンドに立って、勝利をかみ締めることができた。「花園遠征中、チームも自分も気を抜かなかったから結果に結びついた」と誇らしげだ。【島袋太輔】

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記事(提供:毎日新聞/2017/12/29 14:55)

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