第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

東海大翔洋が快勝 後半4トライ /静岡

 大阪府の東大阪市花園ラグビー場で27日開幕した第97回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会など主催)で、県代表の東海大翔洋は1回戦で高松北(香川)に41-12で快勝した。2回戦は30日午後0時45分、シード校の佐賀工(佐賀)と対戦する。【竹田直人】

 東海大翔洋は前半6分、ラックからサイド攻撃に出たロックの瀧優太選手(3年)がトライを挙げて先制。17分には、BKの展開攻撃からCTB稲名海渡選手(3年)がトライ。守備でもFW陣が出足の速いタックルを連発し、試合を優位に進めるかとみられたが、風上に立つ高松北がキックを多用して陣地を稼ぐようになり、2連続トライを奪われて15-12にまで迫られた。

 嫌な空気は、後半から出場したエースのCTB望月裕貴選手(3年)が払いのけた。開始早々に相手ディフェンスを強行突破してトライすると、息を吹き返した翔洋フィフティーンは14、21、26分とトライを挙げ、快勝を収めた。

 佐藤空翔(つばさ)主将(3年)は「弱気なプレーが目立つなど、修正すべき点がたくさん見つかった。このままでは佐賀工には勝てない」と厳しい表情。真崎智央監督は「前半は耐えて後半に突き放すのはプラン通り。BKのミスをFWが懸命にカバーした」と話していた。

「イッチ、ニッ」大きな声で行進 開会式から気合十分

 試合に先立って行われた開会式では、東海大翔洋フィフティーンは「イッチ、ニッ、イッチ、ニッ!」と出場各校の中でもひときわ大きな声を出して行進した。近くには2回戦で対戦するBシードの佐賀工(佐賀)がおり、佐藤主将(3年)は「佐賀工のFW陣は体が大きかったけど、『やるしかない』と覚悟を決めました」と気合十分だった。真崎智央監督は「うちの選手たちはよく声が出ていて、花園の雰囲気にのまれている様子もなかった」と話していた。【竹田直人】

俺が流れ持ってくる CTB望月裕貴選手(3年)

 やっぱりこの人がいないと、東海大翔洋のラグビーは締まらない。

 数日前に風邪をひいたため、試合開始のホイッスルはベンチで聞いた。序盤こそチームメートが順調に得点を重ねたが、中盤から高松北が粘りを見せ始める。「試合の流れが相手に行きかけている」とフィールドの外で焦りを感じていた。

 ハーフタイムに真崎監督から「裕貴!」と声がかかると、「俺が流れを持ってきてやる」と発奮した。

 チャンスはすぐにやってきた。後半1分、敵陣22メートルライン上で受けた味方からのパスが乱れ、バランスを崩しながらキャッチ。相手ディフェンスが2人がかりで襲いかかってきたが倒れず進み、長い腕をいっぱいに伸ばして右隅にトライ。26分にも駄目押しのトライを挙げ、試合を決めた。

 上々の全国デビューを飾った試合後、多くの報道陣に囲まれた。「これでやっとシード校への挑戦権を得た。次の試合は最初から思い切りやる」と目線は既に3日後の佐賀工戦に向いている。

 ラグビー専門誌に「大会注目選手」として取り上げられ、試合前の練習をのぞいた出場各校の選手たちが「あれが翔洋の望月か」とうわさする。自らの走りで勝利をたぐり寄せた逸材の活躍は、まだまだ続く。【竹田直人】

高松北 反6

  2 1 0 0 12 0 0 0 0  0 12

  T G P D  前 T G P D  後  計

  2 1 1 0 15 4 3 0 0 26 41

東海大翔洋 反9

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記事(提供:毎日新聞/2017/12/28 12:32)

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