第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

1回戦 富山第一、健闘及ばず 諦めず何度も敵陣へ スタンドから温かい拍手 /富山

 第97回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビーフットボール協会、全国高体連など主催)は27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕した。2年連続10回目出場の富山第一は、報徳学園(兵庫県)と1回戦で対戦し、0-105で敗れた。何度も敵陣にボールを運ぶ健闘を見せたが、手堅い守備に阻まれた。最後まで諦めず力を振り絞った選手たちに声援と温かい拍手が送られた。【加藤佑輔】

 ▽1回戦

富山第一 反2

 0 0 0 0  0 0 0 0 0  0   0

 T G P D  前 T G P D  後   計

 7 7 0 0 49 8 8 0 0 56 105

報徳学園 反7

 前半に大量得点を許し、重い空気が漂う中、ハーフタイムでフランカー前川海哉主将(3年)が選手らを鼓舞した。「まだやれる。絶対に諦めるな」

 後半、スタンドから「3年間の練習を思い出せ」と保護者の声援が飛び交う。それに応えるようにプロップ大北源選手(3年)、フッカー山西賢三選手(同)らが素早いパス回しで敵陣に攻め入る。得点にはならなかったが「絶対にトライする」という執念が、その後のプレーに込められるようになった。

 「そうだ。どんどんプレッシャーをかけていけ」。ひときわ大きな声援を送ったのは、前川主将の父正明さん(50)だ。チームの発足当時、息子は「温厚で内気な選手が多く、みんな思っていることを言えない雰囲気がある」とよく正明さんに話していたという。「互いの意見をぶつけ合い切磋琢磨(せっさたくま)する今のチームに変えるため、相当な努力をしたのだと思う」と話した。

 試合終了間際、ロック田村和暉選手(3年)が自陣で相手を引きつけ、パスでトライへの突破口を探る。だが、相手陣にボールを運ぶ前にノーサイドの笛が鳴り響いた。

 夕日が差す中、一礼した選手たちにスタンドから「よくやった」と拍手が起きた。田村選手の父昌一さん(46)は「多くの仲間に恵まれ、本当に幸せ者。親子ともに忘れられない3年間だった」と我が子の活躍をたたえた。

開会式、堂々行進

 試合に先立ち、メインスタンドで開会式が行われ、富山第一はロイヤルブルーのユニホーム姿で堂々と入場行進。多くの観衆が見守る中、あこがれの花園のグラウンドを力強く踏みしめた。

 代表旗を持って行進した前川主将は「きびきびとした行進ができたので、試合では正々堂々と、自信とプライドを発揮したい」と意気込みを見せ、監督として2回目の花園となる河合謙徳監督(30)は「いい行進で感動した。この後の試合に集中することができる」と話していた。【青山郁子】

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記事(提供:毎日新聞/2017/12/28 14:53)

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