第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

チーム紹介/下 第2地区代表・国学院久我山 2年ぶり41回目 運動量で相手に重圧 /東京

 花園出場41回を誇る都内屈指の強豪校、国学院久我山が力を入れているのが「中高一貫の6年間を見据えたチーム作り」だ。中学ラグビー部の土屋謙太郎監督(56)は、高校ラグビー部のコーチでもあったが、今春に高校の監督を兼務する「中高一貫監督」に就任。メンバーの半数以上が中学ラグビー部出身という特性を生かし、強いチーム作りを目指す。

 昨年は都大会決勝で明大中野と引き分け、抽選で2年ぶりに全国大会出場を逃した。その悔しさが「『自分たちの代で花園に』という結束力につながった」と、NO8大石康太主将(3年)は語る。新チーム発足後、関東新人大会で準優勝し、全国選抜大会に出場。決勝トーナメントに進んで8強入りした。

 発足当初の勢いはチームの大きな自信となったが、苦い経験もした。同大会での東福岡戦だ。前半に24点を先制したが、後半はスタミナが切れた。守りが甘くなり逆転負け。「全国トップとの差を痛感した。『まだまだ』との思いが強まった」とCTB阿部直孝副将(3年)は振り返る。

 国学院久我山といえば「ラグビー強豪校」のイメージが定着しているが、進学校でもあり、練習環境の制約は大きい。平日の練習は午後4~6時の約2時間。特に今年は、普段使っている学校近くのグラウンドが人工芝への張り替え工事で使えず、6月~10月末はバスケットボールコート1面分ほどの広場で練習せざるを得なかった。

 全体練習がなかなかできない分、個々の技術の上達を重視した。ボールの扱いや1対1の体のぶつかり合いなど基本練習を徹底的に繰り返し、筋力トレーニングの時間も増やしてきた。

 FWの平均身長は約176センチ、平均体重は約93キロ。体格的に決して恵まれているとは言えず、土屋監督は「グラウンドを広く使ってボールを動かすラグビー」を志向する。

 都大会ではFW陣の走力の高さを生かし、運動量で相手に重圧をかける持ち味を発揮した。準決勝で明大中野に圧勝して昨年の雪辱を果たすと、決勝の東京戦は、縦の動きに強い阿部選手らCTBを軸に、WTBの槙瑛人(2年)、衣笠竜世(3年)両選手が2本ずつトライを決める得意の形で夢舞台をつかんだ。

 今年は第77回大会以来の6度目の頂点を目指す。大石主将は「花園常連校とはいえ、ほとんどのメンバーにとって初の花園。挑戦者の意識で臨みたい」と意気込んでいる。【稲垣衆史】

 <国学院久我山の花園への軌跡>=第2地区

3回戦  国学院久我山 173-0 駒大高

準々決勝 国学院久我山  52-0 大東大一

準決勝  国学院久我山  60-7 明大中野

決勝   国学院久我山  29-5 東京

〔都内版〕

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記事(提供:毎日新聞/2017/12/27 2:04)

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