第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

チーム紹介/上 第1地区代表・目黒学院 4年ぶり18回目 「逃げない」真っ向勝負 /東京

 第97回全国高校ラグビーフットボール大会(日本ラグビー協会、毎日新聞社など主催)が27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕する。都勢は第1地区代表の目黒学院(4年ぶり18回目)と第2地区代表の国学院久我山(2年ぶり41回目)の2チームで、ともに30日に初戦を迎える。大会開幕を前に頂点を目指す両チームを紹介する。【稲垣衆史】

 肌を切るような寒風が吹いた12月中旬、川崎市の丸子橋下・多摩川河川敷グラウンド。目黒学院の部員はフォーメーション練習に余念がなく、頻繁に集合しては修正点などを話し合っていた。輪の中心にいるのはFB高橋達也主将(3年)や、FWリーダーの副将ら。竹内圭介監督(40)をはじめとする指導陣がその姿を見守った。

 就任1年目の竹内監督は、同校のコーチを13年間務めた。豊富な指導経験を生かしてまず取り組んだのが、選手同士のコミュニケーションの活性化だ。週初めに開く全体ミーティングで1週間の練習メニューと目的を伝え、グラウンドでは選手自らが課題を共有して練習に取り組むよう促してきた。

 ナイター設備がなく、3時間以上あった練習を、効率良く集中できる2時間に短縮した。「選手は試合中に課題を修正できるほど成長した。昨年までとは全然違う自信がある」と竹内監督は手応えをつかんでいる。

 転機は昨年2月の関東新人大会だった。花園で8強入りした東京を都予選で破り、自信を持って臨んだが、5位決定戦で深谷(埼玉)に完敗。全国選抜大会出場も逃した。体同士がぶつかる接点での勝負を避け、失点を重ねた。敗因を分析し、接点で絶対に引かない「逃げないラグビー」を目指した。週6時間の筋力トレーニングと食事で、真っ向勝負できる体づくりに取り組んだ。

 成果は5月の春季大会で表れた。新人大会で同点優勝した国学院久我山を降し単独優勝を飾ると、秋の練習試合では全国屈指の強豪・東海大仰星(大阪)に競り勝った。全国大会の東京第1地区予選が始まると、危なげなく勝ち上がり、決勝でも早稲田実を寄せ付けなかった。

 メンバー30人中、両親とも外国人の選手は4人で、ハーフも含めれば3割ほどが海外にルーツを持つ国際色豊かなチーム。ともにトンガ出身で高校日本代表候補の、NO8ハラシリ・シオネ選手(3年)とCTBヴァカラヒ・シオエリ選手(同)は、東京第1地区予選の全4試合で計18トライを挙げた攻守の要だ。

 都予選で計5トライのWTB小高巧選手(2年)らスタメン15人中の約半数が高校でラグビーを始めたが、倉上俊チーフコーチは「知らないことを潰していけば、伸びしろは大きい」と言う。

 花園優勝5回を誇り、1970年代に一時代を築いた古豪は、79年を最後に全国優勝から遠のいている。「新しい目黒学院を築き、時代を作りたい」。高橋主将は6度目の全国制覇を目標に掲げた。

 <目黒学院の花園までの軌跡>=第1地区

3回戦  目黒学院 99- 8 専大付

準々決勝 目黒学院 87- 0 成城学園

準決勝  目黒学院 64-26 本郷

決勝   目黒学院 38- 7 早稲田実

〔都内版〕

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記事(提供:毎日新聞/2017/12/26 2:13)

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