第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

茗渓学園、28日に花園初戦 伝統の「自主性尊重」 選手同士で課題解決 /茨城

 第97回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビーフットボール協会など主催)は27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕する。6年連続23回目の出場となる県代表の茗渓学園は28日、松山聖陵(愛媛)との初戦に臨む。4強入りを目標に掲げ、練習にも一層熱が入るチームの姿を追った。【川崎健】

 「もっと粘り強くやろうよ」「立ち上がるのが遅いよ」。開幕まで1週間となった21日午後5時ごろ。照明設備がなく、暗闇に包まれた人工芝のグラウンド(つくば市)には、選手たちの声が響き渡った。

 就任11年目の高橋健監督(53)は遠くから静かに見つめている。練習中、選手たちに声を張り上げることはまずない。選手自身がそれぞれに課題を見つけ、選手同士で解決法を話し合う。試合の出場メンバーすら選手が主体となって決める。そんな徹底した自主性の尊重が茗渓学園ラグビー部の伝統だ。

 練習中もしばしばプレーを止めて、選手同士が激しい議論を交わす場面を見かける。HO米沢豪真(ごうしん)主将(3年)は「自分の意見をはっきり言わないと後で悔いが残る。選手にはそれだけの責任感もある」と胸を張った。

       ◇

 茗渓は過去に全国大会で優勝1回、4強入り2回など輝かしい実績を持つ。ほとんどの選手が付属中学時代からのチームメートで、息の合ったパス回しを中心に、グラウンドを広く使う伝統の「ハンドリングラグビー」は健在だ。

 県内のライバル清真学園と対戦した11月の県予選決勝では、U17(17歳以下)日本代表のSO堀尾健太選手(3年)と、7人制ユース五輪日本代表のFB植村陽彦選手(2年)の2人が負傷欠場。前半は相手の粘り強い守備を前に攻めあぐねた。

 それでも「とにかく外にボールを回そう」と、選手たちで話し合ってハンドリングラグビーの徹底を図り、後半はWTB加藤樹大(じゅだい)選手(3年)の3連続トライなどでライバルを突き放した。高橋監督は「主力が徹底マークされるなど、穴ができても誰かがカバーできる総合力が今年のチームにはある」と信頼を寄せる。

 ノーシードの茗渓が4強入りするためには、13校あるシード校を必ず倒さなければならない。米沢主将は「まずはシード校に敗れ16強で終わった前回の成績を超えたい」と意気込んでいる。

茗渓学園の過去4年の花園での戦績

<2013年度>

▽2回戦 ●12-21 石見智翠館(島根)<2014年度>

▽2回戦 ○39-0  鹿児島実業

▽3回戦 ● 7-36 大阪朝鮮

<2015年度>

▽1回戦 ●7-18 関西学院(兵庫)

<2016年度>

▽1回戦 ○20-17 大分舞鶴

▽2回戦 ○48-7  青森北

▽3回戦 ● 0-71 御所実業(奈良)

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記事(提供:毎日新聞/2017/12/26 13:26)

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