第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

高鍋、花園で力発揮 大会初日、国学院栃木と対戦 /宮崎

 第97回全国高校ラグビーフットボール大会(日本ラグビー協会、毎日新聞社など主催)は27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕する。県代表の高鍋は7年連続25回目の出場。6月に強豪・東福岡との試合に敗北したことをきっかけに成長し、花園ではどこまで力を発揮できるか。大会初日の27日午後2時40分第2グラウンドで、栃木代表の国学院栃木と対戦する。【田崎春菜】

 「外、外、内」。高鍋高校のグラウンドには練習に励む選手たちの声が響く。「コーディネーション」と呼ばれる練習で、4人が横一列になって1メートル間隔で並べたミニハードルをよけながらパスをつないで進む。後ろ向きでも繰り返すことで、仲間だけでなく足元も意識する。試合中にボール以外のあらゆる方向に視野が広がるという。

 檜室秀幸監督は「パスをもらう側も常に自分と相手の距離を意識するため、声を良く出し、連携が取れるようになった」と話す。花園出場常連校だが、現チームの最初の印象について檜室監督は「弱いと思った」と手厳しい。

 昨年12月末に花園が終わった。ほとんどが3年生だった主力メンバーが引退し、公式戦の経験が少ない1、2年生に代替わりした。他校からも「今年の県大会は(高鍋を降して)優勝を狙える」との声も聞かれたが、今年1月の県高校新人大会決勝では日向に18-0で勝利した。

 6月の全九州大会で4強入りしたものの、準決勝では前回花園優勝校である東福岡に7-62で完敗した。「相手のプレッシャーに押されていた。東(福岡)との力の差は歴然としていた」と檜室監督。どうしたら全国の強豪チームと戦えるか。チームは、グラウンドを縦横無尽に走り、素早いパスをつなぎながら攻撃をしかける戦術を試行錯誤した。

 檜室監督は東福岡に練習試合を申し込み、10月に東福岡の1、2年生を中心としたBチームと対戦。結果は7-42で再び完敗した。自分たちが意図した形で攻撃できず、攻め切れない場面も多かった。HB(ハーフ団)の井俣暁登主将(3年)は「悔しかった。九州大会から変われてなかった」と振り返る。

 「東福岡は攻撃のチャンスを作り出していた」。檜室監督は東福岡との対戦を分析し、チームの攻撃方法を2つ変えた。1つはポジションの配置。パスが最も集まる中央にボールさばきが得意なナンバーエイトの平田優暉選手(同)を置き、そこを起点に多彩な攻撃を仕掛ける仕組みにした。

 もう1つは、FW(フォワード)の選手の動きを工夫した。走ったりパスしたりするプレイが得意な選手が中央でさまざまなサインを出す。例えば、サインにより内側に走る選手にパスすると見せかけ、外側の選手にパスをするなど相手に的をしぼらせない。

 攻撃の要は相手の隙(すき)を突くプレーが強みで、1年から花園に出場する井俣主将。俊足を生かし、県大会でトライを量産した石原駿選手(同)もチームを引っ張る。守っては低い姿勢の強いタックルが持ち味の黒川亮介選手(同)を中心に、体格が良いチームにも力負けしないディフェンスを見せる。

 「ミスを減らし、伝統の走るラグビーで勝利をつかむ」と井俣主将。敗北から吸収し、成長を続ける高鍋フィフティーン。全国の舞台でどんなプレーをみせるのか。

 ◆2017年公式戦成績◆

 【県高校新人大会】(1月)=優勝

準決勝 ○68-5 延岡工

決勝  ○18-0 日向

 【全九州高校新人大会】(2月)=5位

1回戦   ○27-0  筑紫

2回戦   ● 5-26 大分舞鶴

5位決定戦 〇51-8  名護

 【県高校総体】(6月)=優勝

1回戦 ○120-0  宮崎工

準決勝 ○ 58-19 延岡星雲

決勝  ○ 40-10 日向

 【全九州大会】(6月)=3位

1回戦 ○35-5  大分舞鶴

準決勝 ● 7-62 東福岡

 【全国大会県予選】(11月)=優勝

2回戦 ○106-0 県北合同

準決勝 ○ 62-0 延岡工

決勝  ○ 45-0 日向

背番号 氏名    学年  身長  体重

 1  内匠屋周斗(2) 170  85

 2  黒木龍玖 (3) 170  72

 3  河野光進 (2) 170 105

 4  黒木友貴 (2) 180  82

 5  小牧皓太 (3) 192  94

 6  黒川亮介 (3) 162  70

 7  清山総介 (2) 168  74

 8  平田優暉 (3) 168  84

<9> 井俣暁登 (3) 160  57

10  瀬尾叡史 (2) 166  70

11  石原駿  (3) 167  72

12  梶原輝  (3) 164  69

13  木之下泰亮(2) 170  74

14  小山航大 (3) 174  79

15  細元亮  (1) 171  70

16  阿萬南海 (3) 170  91

17  山下大輝 (2) 168  80

18  小松桃斗 (2) 175 115

19  田原大地 (3) 168  68

20  今村龍也 (2) 182  97

21  大庭一二 (3) 168  71

22  猪俣楽  (2) 162  72

23  若林裕也 (2) 168  72

24  白栄拓也 (1) 158  53

25  斉藤晃太郎(2) 163  52

 ◆近年の花園戦績◆

【2012】=2回戦敗退

1回戦 ○22-19 朝明

2回戦 ● 5-57 茗渓学園

【2013】=1回戦敗退

1回戦 ●5-15 札幌山の手

【2014】=2回戦敗退

1回戦 ○45-31 朝明

2回戦 ●19-34 明和県央

【2015】=1回戦敗退

1回戦 ●21-24 青森北

【2016】=2回戦敗退

1回戦 ○69-5  旭川工

2回戦 ● 5-46 京都成章

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記事(提供:毎日新聞/2017/12/24 15:08)

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