第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会

山形南きょう激励会 合言葉は「花園で1勝」 /山形

 第97回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会など主催)の県代表となった山形南が19日、激励会を開催する。「3K」(きつい、汚い、危険)と呼ばれ、花形の野球・サッカーと比べると人気は今ひとつ。部員のほぼ全員も入部するまでは未経験だったが、「仲間との絆を学んだ」とボールに注ぎ込む情熱は熱い。大阪・花園にホイッスルの鳴り響く、初戦28日はもうすぐだ。【的野暁】

 花園出場は絶望的だ。しかし、その顔に暗さはなかった。控えのリザーブとして登録されていた粟野大地選手(1年)。12月9日の練習で左鎖骨を骨折し、全治2カ月の診断が下りた。中学時代は野球一筋だったが、転向。「けがは怖いが、野球に比べるとラグビーは全員が主役」と理由を語る。「一戦一戦が楽しい。今回は無理でも、次がある」

 今月中旬の同高グラウンド。花園へと向け、練習は佳境に入っていた。怖いのはもちろん、選手のけが。「球技では最も危険ではないか」と、トレーナーの結城昌明さん(49)。基本的に放任主義という菅原斉監督(44)も「けがにつながるプレーは見逃せない」と目を光らせる。

 それでも、選手たちはお構いなしに全力で体をぶつけ合う。登録選手30人の平均身長は172センチ、平均体重77キロ。全国的にも小柄なチームと言えよう。しかし、「花園で1勝」が合言葉。2年連続出場をかけた昨年の県予選で、山形中央に負けた悔しさをバネにしてきた。

 部員33人のうち、32人が高校からの新規組。「勉強のために練習時間がとられることもある。しかし、けがを理由には諦めない。けがをするリスクとは常に隣り合わせにあることは承知の上」。TB伊藤大瑛主将(3年)は力を込めた。

 全国高校体育連盟(東京)によると、ラグビー部のある県内の登録校は2017年度、4校・選手計91人。10年前に比べると3校減り、選手数はほぼ半分となった。日本での19年のラグビーワールドカップはアジア初開催の記念すべき大会だが、県内での競技人口は先細りするばかりだ。

 粟野選手はベンチ入りもできないかもしれない。練習ではマネジャーとして選手に水筒を手渡し、持久走ではタイマーを握る。「悔しい。しかし、初戦突破が目標。大好きな仲間に頑張ってほしい」

 ■ことば

山形南ラグビー部

 1989年創設。花園出場は2年ぶり2回目となる。初出場の2015年は県予選決勝で、当時17連覇中の山形中央を破った。今年は同高に21-15で勝利。FWの突進力が持ち味。県勢としては04年の山形中央(対高松北戦)以来となる初戦突破を目指す。部員33人(3年生9人、2年生14人、1年10人)。

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記事(提供:毎日新聞/2017/12/19 11:35)

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