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東福岡逃げ切り3冠…展開ラグビー取り戻す

(2017/1/7 20:29)

 高校ラグビー界をけん引する両雄の激突は、前々回王者の東福岡が前回覇者の東海大仰星(大阪第1)を28-21で振り切り、「高校3冠」に輝いた。計5試合を戦った東福岡は自チームが前々回大会でマークした大会最多総得点298を更新する311点を挙げた。歴代6位の通算大会勝利数は節目の70に伸ばし、都道府県別で5位の福岡県勢の優勝回数は10となった。東海大仰星は東福岡との決勝では第91回大会(2011年度)に続いて敗れ、初の連覇を逃した。

原点回帰で王者に輝く

 右側からタックルされながらも、左手のみで放り投げた。東福岡のWTB焼山のオフロードパス。防御にきた相手選手の頭上を通り越してCTB堀川の手にすっぽりと収まると、約50メートルを駆け抜けた。決勝点となった後半13分のトライに、「あの1本が大きかった」と藤田監督。勝利を確信する得点だった。

 最大の勝因は、大一番で本来の持ち味である展開ラグビーを取り戻したことだ。この得点を演出したのも、自陣ゴール前でのノックオンによるターンオーバーからの攻撃。FWの縦突破ではなく、SH隠塚がすかさずボールを回して左へ展開。バックス陣を走らせたことが成功した。

 準決勝までを振り返り、堀川は「足を引っ張っていた」と言う。バックス陣はタックル後のボール争奪戦でターンオーバーされることが多く、準々決勝、準決勝はいったんリードされる展開に。主将のロック箸本らの体格を生かしたFWの突破力に頼っていた。

 だが、焼山らは「東海大仰星の防御は、外のWTBが前に詰めてくるのが特徴」と分析。相手バックス陣にスペースが生まれやすいことを頭に入れ、温存していたサインプレーも駆使して、展開ラグビーに転じた。

 2季ぶりの高校3冠だけでなく、その時の大会最多得点記録を13点更新した。

 堀川は「2年前の先輩は強かったので、そこを目指していた。塗り替えることができた」と喜ぶ。原点回帰のラグビーで王者に輝いた。【藤田健志】

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