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残り10分に個の強さと判断力凝縮 東福岡

(2017/1/5 19:17)

 ○東福岡25-24御所実●(準決勝・5日)

 残り6分。東福岡の劇的な逆転は、ロック箸本の意表を突いた突破が生んだ。ゴール前30メートルのラインアウト。パスを受けると、内にステップを切った。体が外を向いていた相手は、まともにタックルすら入れない。

 したたかに、えさはまいていた。188センチ、107キロの箸本がバックスラインへ参加するのは、相手も織り込み済みだ。前半から何度も見せた外に逃げる突破は阻まれたが、「自分が持てば、外に走ると思わせることができた」。一転した動きで逆を突くと、ぽっかりと空いた空間に猛然と突っ込んだ。

 「密集の近場の守りが手薄になってきていたので、最後は内で勝負できると思った」。1人、2人、3人とタックルをかわして独走する。それでも、目の前にまだ相手が1人。その時、後方から叫ぶ声が聞こえた。

 「龍雅さん(箸本)、左。余ってる」。すぐ横にはSH隠塚が、ぴたりと並走していた。「スペースがあったので、必ず突破してくると信じていた」と隠塚。箸本がタックルを受ける寸前の残り15メートルでパスを受け、追う相手を振り切り、インゴールへ飛び込んだ。

 前半は想像以上だった御所実の圧力に屈し、モールから失点を重ねた。だが、藤田監督は「ある程度、押されることは想定内。それよりも、自分たちの良さを出し切ることが大切だった」と言う。逆境にも慌てず、ラスト10分間に「個の強さ」「判断力」を凝縮させて2トライを挙げた。王座奪還へ、機は熟した。【角田直哉】

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