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東福岡25-24御所実 東福岡、残り6分で逆転

(2017/1/6 16:49)

第6日・準決勝(5日・東大阪市花園ラグビー場)

御所実(奈良)反5

 3 2 0 0 19 1 0 0 0  5 24

 T G P D  前 T G P D  後  計

 1 0 1 0  8 3 1 0 0 17 25

東福岡(福岡)反5

 ▽主審=橋元教明

東福岡25-24御所実

 東福岡が突破力を発揮して逆転した。後半20分にゴール前のラックから展開してWTB山下がトライ。吉村がゴールも決めて4点差に迫ると、4分後にSH隠塚がインゴールに飛び込み、ひっくり返した。御所実はモールから3トライを奪う持ち味を出したが、逃げ切れなかった。

 ■ノーサイド

意表突いた好判断

 残り6分。東福岡の劇的な逆転は、ロック箸本の意表を突いた突破が生んだ。ゴール前30メートルのラインアウト。パスを受けると、内にステップを切った。体が外を向いていた相手は、まともにタックルすら入れない。

 したたかに、えさはまいていた。188センチ、107キロの箸本がバックスラインへ参加するのは、相手も織り込み済みだ。前半から何度も見せた外に逃げる突破は阻まれたが、「自分が持てば、外に走ると思わせることができた」。一転した動きで逆を突くと、ぽっかりと空いた空間に猛然と突っ込んだ。

 「密集の近場の守りが手薄になってきていたので、最後は内で勝負できると思った」。1人、2人、3人とタックルをかわして独走する。それでも、目の前にまだ相手が1人。その時、後方から叫ぶ声が聞こえた。

 「龍雅さん(箸本)、左。余ってる」。すぐ横にはSH隠塚が、ぴたりと並走していた。「スペースがあったので、必ず突破してくると信じていた」と隠塚。箸本がタックルを受ける寸前の残り15メートルでパスを受け、追う相手を振り切り、インゴールへ飛び込んだ。

 前半は想像以上だった御所実の圧力に屈し、モールから失点を重ねた。だが、藤田監督は「ある程度、押されることは想定内。それよりも、自分たちの良さを出し切ることが大切だった」と言う。逆境にも慌てず、ラスト10分間に「個の強さ」「判断力」を凝縮させて2トライを挙げた。王座奪還へ、機は熟した。【角田直哉】

1年生、度胸満点

 ○…東福岡はメンバー唯一の1年生、吉村が大きな仕事を果たした。後半に左足を負傷したプレースキッカーの森に代わって出場。後半20分、6点差に迫るトライ後の右隅22メートルのゴールキックを、風上を利用して「風に押してもらう感じ」と右足で左ポール際に正確にコントロールして決めてみせた。東福岡はそれまで、強風の影響で2本のゴールキックを失敗。最後は1点差の勝利だっただけに、価値のある2点となった。「緊張もなかったし、練習通りやってきたことを出すだけだった」と度胸満点の吉村。森のけがの影響が心配されるだけに、決勝でも重要な存在となりそうだ。

 ■マイボール

御所実あと少し 狙って攻守輝く 簗慶匡(やな・ちかまさ)(3年)=御所実・フランカー

 狙い通りのターンオーバーだった。後半15分。相手陣で東福岡のSO丸山がボールを持つと、プロップ酒木がタックルで動きを止める。「練習通りにやろう」と、すかさず二の矢となってのダブルタックル。上半身に絡みついてボールをもぎ取り、そのまま走ってインゴール。リードを11点に広げた。

 走れることが強みだ。初戦の2回戦は途中出場だったが、3回戦からは展開力のある対戦相手が続き、先発起用された。防御が光るメンバーの中でも、「タックルだけは譲れない」。足の速い選手と1対1での個人練習で、技を磨いてきた。

 一方、竹田監督からは「東福岡から点を取るなら、モールしかない」と言われていた。FWの一員としてモール攻撃も支え、前半の3トライに貢献した。

 東福岡は前々回の決勝で5-57と大敗した相手だ。当時はスタンドで先輩を応援。前回は花園出場を逃し、この1年間の合言葉は「(優勝して)忘れ物を取り返す」だった。しかし、最後はわずか1点差で逆転され、東福岡へのリベンジも、悲願の初優勝もかなわなかった。「(後輩たちは)この差をしっかりと埋めてほしい」。次の世代に託す。【藤田健志】

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