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準決勝 御所実、果敢に攻めた 東福岡に雪辱ならず 最後まで一丸で /奈良

(2017/1/6 15:00)

 第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社など主催)は5日、東大阪市の花園ラグビー場で準決勝があり、県代表の御所実は東福岡(福岡)に24-25で惜敗した。開始直後に先制トライを挙げるなどリードしたが、最終盤に逆転を許した。2年ぶり4回目の決勝進出は逃したものの、果敢に攻め続けた黒いジャージー。約6200人の観客は選手たちに惜しみない拍手を送った。【郡悠介、根岸愛実】

 ▽準決勝

御所実 反5

 3 2 0 0 19 1 0 0 0  5 24

 T G P D  前 T G P D  後  計

 1 0 1 0  8 3 1 0 0 17 25

東福岡 反5

 2年前の決勝で敗れた東福岡への雪辱を期した試合。大柄な相手選手に、御所実は伝統のモール攻撃、粘り強いディフェンスで一丸となって戦った。

 前半4分、ゴール前10メートルでモールを形成。そのまま押し込み、抜け出したWTB南昂伸選手(3年)が中央に先制トライを決めた。雄たけびを上げる南選手。応援席では黒い旗が大きく揺れる。マネジャーの古石和暉さん(同)からは「先手を取り、御所実の流れ」と笑みがこぼれた。

 その後もモールを押し込んで2トライを追加。前半を11点リードで折り返す。前回の東福岡戦に出場したOBの山田裕介さん(18)は「後半も押し切ってほしい」と期待した。

 相手は全国高校選抜、7人制を制して花園で「3冠」を狙う強豪だ。後半は自陣に攻め込まれる時間が増える。応援席から「大丈夫!」「焦るな!」の声が飛ぶ。15分にFW簗慶匡選手(3年)が相手ボールを奪ってトライしたが、逆に20分、24分とトライされ、初めてリードを許した。

 点差は1点。御所実フィフティーンは諦めない。倒されても、つぶされてもボールをつないで突進を繰り返す。しかし、ついにノーサイドの笛が鳴った。見守った北村将大主将(同)の母雅子さん(51)は「よう頑張った」と全力を出し切った選手をたたえた。

「夢」へのバトンは後輩へ FW・城間(ぐすくま)賢副主将(3年)

 脳裏に焼き付いている光景がある。2015年1月7日、花園の決勝。1年生ながら出場したが、チームは東福岡に5-57で敗れた。うつむく選手たちの中で、当時3年生のWTB竹山晃暉選手(現帝京大)に笑顔でスタンドにあいさつに行くように促された。

 あれから2年。最上級生としてチームを率いる立場になった。そして再び東福岡と対戦する日を迎えた。

 ラグビーを始めたのは中2の冬。大阪桐蔭ラグビー部だった兄広志さん(22)らに誘われた。当初は「ラグビーを軽く見ていた」というが、兄が出場したその年の花園を見て思いは変わった。大阪桐蔭は2回戦で惜敗し、あの快活な兄が泣いていた。

 この大会に御所実も出場していた。FW、バックス、どこからでも展開するラグビーで準優勝。漆黒のジャージーに憧れて入学した。「どんな場面でも相手の攻撃を防ぐ」という鋭いタックルが身上。高校日本代表候補に選ばれるまでに成長した。

 「花園に連れてきてくれた先輩たちへの感謝」を胸に臨んだこの日の試合。FW陣のリーダーとして、体格に勝る相手を持ち前のタックルで止め、鮮やかなモール攻撃でトライを重ねた。

 悲願の初優勝の夢は破れた。しかし、試合終了後、涙を流す仲間の背中に手をやり、笑顔で声を掛け続けた。2年前にそうしてもらったように。「1点の重みを次につないでほしい」。バトンはしっかりと託された。【郡悠介】

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