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「転校生の恩返し」石見智翠館・中島

(2017/1/3 20:36)

 第96回全国高校ラグビーフットボール大会準々決勝に3日登場した石見智翠館(島根)の中島俊輔選手(3年)は、友人の誘いを受けて高1の冬に転校し、一度やめたラグビーを再開した。この日は御所実(奈良)に7-43で敗北。卒業後は防衛省に入省し、ラグビーもやめる。「これが最後の試合。やりきった。最高のラグビー人生だった」と花園を後にした。

 大阪市内の中学のラグビー部で梅川太我主将(3年)、小幡将己選手(3年)と一緒だった。3人ともスポーツ推薦入学の誘いが来たが、中島選手は「男手一つで育ててくれた父に迷惑を掛けたくない」と考え、地元の府立高に進学した。ラグビー部はなく、バスケットボール部に入った。

 転機は1年の夏だった。「寮生活がしんどい」「試合に出られない」。遠征で関西に来た梅川、小幡両選手がこぼす愚痴をうらやましく感じた。「僕は部活も勉強も中途半端だった」。安藤哲治監督(43)からも再び誘いを受け、転校を決めた。

 父親は反対した。「ラグビーをやめる決意をしたなら筋を通した方がいい」とたしなめられた。しかし、焼き肉店でアルバイトをして用具代を稼ぎ、半年かけて「今度こそやり通す」と説得した。

 新天地では、梅川、小幡両選手の気遣いがうれしかった。ベッドは使わず、3人で「川」の字になって寝た。中島選手は人一倍練習し、フォワードの主軸選手になった。

 試合前に「僕を拾ってくれた監督や友人のため恩返ししたい」と話した。この日は、前半21分にチームで唯一のトライを決め、意地を見せた。安藤監督は「強気でスピードもあり、接触プレーも強い。うちに来てくれてうれしかった」。梅川主将は「誘って良かった。今日もあいつが一番体を張ってくれた」とたたえた。【根岸愛実】

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