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亡き父のアドバイス 東京・春野2トライ

(2017/1/3 19:00)

 第96回全国高校ラグビーフットボール大会準々決勝に3日登場した東京の春野日向(ひゅうが)主将(3年)は、約1年前に亡くした父への思いを胸に東大阪市花園ラグビー場でプレーした。12回目の出場で初の8強入りを果たし、「部の歴史を変えた」。この日は、前回優勝の東海大仰星(大阪)に12-40で敗れ、「悔いは残るが、全力を出し切った」と胸を張った。

 2015年12月22日、父義孝さん(当時55歳)が急性心筋梗塞(こうそく)で倒れた。17歳の誕生日の28日に主将に任命され、監督からのプレゼントだと思うようにして心配を紛らわせた。福岡県で行われる大会に出発したが、「危篤」の知らせで31日に一度戻った。意識を回復した父に見送られて再び福岡へ。年が明けて昨年1月6日に決勝を終えた足で病院へ行くと、父はその夜に亡くなった。「もうプレーを見せられない」と涙にくれた。

 横浜ラグビースクールの指導員だった父に連れられ、3歳でラグビーを始めた。高校に入ってからも毎試合、父は車で応援に駆けつけ、試合後は「日本代表のあの選手なら、あの場面ではこうプレーしたはずだぞ」とアドバイスをくれた。

 昨年11月の東京都予選第1地区決勝で2大会ぶりの花園出場を決めると、チームメートたちに「日向のお父さんに報告しよう」と言われた。秩父宮ラグビー場から皆で川崎市内の墓へ直行し、「花園でいい結果を出す」と誓った。

 花園の観客席で母峰穂(みほ)さん(52)は「仲のよかったほかのお父さんたちと一緒に応援してほしい」と、義孝さんの遺影を保護者会長の後藤伸行さん(51)に預けた。その遺影に見守られ、春野主将は2トライを挙げた。

 大学選手権7連覇中の強豪・帝京大に進学する。「うまい先輩ばかりだが、越えてレギュラーになりたい」と前を向いた。【早川健人】

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