全国高校ラグビー大会 HANAZONO LIVE

「良い経験ができた」東福岡

(2017/1/3 18:38)

 ○東福岡28-22京都成章●(準々決勝・3日)

 ラックサイドで棒立ちになった相手を、東福岡のプロップ小林が下から突き上げるように押すと、相手側にあったボールが顔を出した。「自分たちのスピードについて来られなくなっている」。手応えを感じた瞬間だ。

 5点を追う後半19分、自陣10メートルでターンオーバーに成功して、バックス展開。WTB焼山が左のタッチライン際を駆け抜け、インゴールに滑り込んだ。

 後半11分には、点差が12まで開いた。NO8福井は「完全な力負け。自分を見失いかけた」と振り返る。絶体絶命。そんな言葉が浮かんだ。だが、主将のロック箸本の捉え方は違った。「少しずつ流れは来ている。ここからだぞ」。苦戦しながらも、序盤から伏線は張ってあった。

 京都成章は2、3人でボールに絡みつく、激しいタックルが特徴だ。それを逆手に取り、両サイドに大きく展開。右に左に走り回らされた相手は、次第にタックルを外されたり、1人で守る場面が目立ち始めた。京都成章の主将・三木は「外にパスを通されて、走る距離が長くなった。疲労がたまり、体力の差が出た」と認める。東福岡の逆襲は、必然の結果だった。

 「きつくて、心が折れそうな瞬間もあったと思うが、これが花園。良い経験ができた」と藤田監督。2試合を圧勝の後に接戦を制し、チームはまた、一回り大きくなった。【角田直哉】

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