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桐蔭学園37-24常翔学園 桐蔭学園、奪い返す

(2017/1/4 13:59)

第5日(3日・東大阪市花園ラグビー場)

常翔学園(大阪第2)反4

 1 0 0 0  5 3 2 0 0 19 24

 T G P D  前 T G P D  後  計

 3 2 0 0 19 2 1 2 0 18 37

桐蔭学園(神奈川)反7

 ▽主審=関谷惇大

桐蔭学園37-24常翔学園

 桐蔭学園がターンオーバーから主導権を握った。前半2分に相手陣でボールを奪い返し、フッカー原田が先制トライ。同23分にも相手パスの乱れを逃さず、FB黒木のトライでリードを広げた。常翔学園は後半に3トライで追い上げたが、反撃が遅れた。

 ■ノーサイド

相手の強みに仕掛けて奏功

 奪われたら、奪い返す。桐蔭学園がミスを即座にチャンスへ変え、常翔学園の出はなをくじいた。前半2分。NO8山本龍がゴール前5メートルで、インターセプトを許す。しかし、後ろから走り込んだCTB斉藤が覆いかぶさるようにタックル。ボールをもぎ取った。

 フッカー原田が密集から飛び込み、先制トライを決める。「狙っていたターンオーバーで、最初から流れを持っていけた」。これでリズムに乗った。

 常翔学園のFWは個々の能力が高い分、一人で勝負してくる。そこに勝機があるとみて、一人一人が積極的にタックルを仕掛けることを意識していた。試合開始早々に、狙いが見事にはまった。

 前半23分にも、すきを逃さなかった。相手のパスミスでボールが転がると、CTB渡辺が強烈なタックルで争奪戦を制する。つないだ斉藤がキックでスペースを突き、走り込んだFB黒木がトライ。鮮やかなカウンター攻撃を披露した。

 3回戦までの2試合は数字的には圧勝だったが、チームの雰囲気は悪かった。原田は「ミスが多く、一戦ごとに成長して強くなる攻撃ではなかった」と言う。この日もミスは出たが、選手間の意思統一がFWとバックスの一体感を生んだ。準決勝は前回決勝で敗れた東海大仰星と対戦。徐々にエンジンが掛かり、借りを返す舞台は整った。【浅妻博之】

常翔、後半に意地

 ○…3年生のロック・ファイアラガの突破が、常翔学園の反撃の合図になった。後半12分、ゴール直前の左中間ラック。「相手のFWは強い。バックスを突こう」とバックスラインに参加し、SO伊藤のパスを受けてゴール中央に決めた。18分にはサモア人の父親譲りの体の強さでタックルを防ぎ、50メートルを駆け抜けてトライ。互角以上に渡り合った後半の立役者となった。2012年度の第92回大会で優勝したチームに憧れて入学した。前々回大会は花園出場を逃し、前回は初戦敗退だった。「ちょっとは全国レベルに食い込めたかな」。優勝5回の強豪復活を後輩に託す。

 ■ホイッスル

「後輩たちは誇り」

 4大会ぶりの優勝はならなかった常翔学園。ベンチには後輩の戦況を、車椅子に乗って見守る金沢功貴・前主将の姿があった。

 高校1年の夏。練習中に密集の下敷きとなった。その際に首の骨を折り、両手足がまひして車椅子生活となった。主将だった前回大会は、シード校に選ばれながらも初戦敗退。悔しい思いをしただけに、「後輩たちは僕らが立てなかった花園の第1グラウンドに連れてきてくれた。誇りに思う」と感謝する。

 摂南大に進学後もラグビー部に入部したが、野上友一監督に誘われて週末などは母校のコーチを務め、相手校の分析を担う。肘井洲大主将が昨年5、6月に両肩の手術をして苦しんでいた時期には、「自信をもってやっていこう」と声を掛けた。「主将がプレーできないつらさは、よく分かる」と、細かい気配りも欠かさない。

 懸命にリハビリに励み、現在は電動車椅子を自ら動かせるほど、回復してきた。「こういう経験をして、僕にしか伝えられないものがある」。将来は教員を目指し、指導者としての道を歩みたい考えだ。新たな夢に向かって一歩一歩、前に進んでいる。【藤田健志】

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