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準々決勝 4強の壁厚かった 石見智翠館、奈良・御所実に7-43 闘魂に大拍手 /島根

(2017/1/4 12:19)

 第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会など主催)は3日、東大阪市花園ラグビー場で準々決勝があり、県代表の石見智翠館は御所実(奈良)に7-43で敗れた。今大会2試合連続で完封勝ちの強豪相手に1トライを奪ったが、ベスト4の壁は厚かった。前回大会で準決勝まで進んだ石見智翠館。今大会は優勝が目標だっただけに、選手の目には涙が浮かんだ。最後まで相手に挑み続けた選手に、スタンドからは「よくやった」と温かい拍手が送られた。【根岸愛実】

 ▽準々決勝

御所実 反9

  3 3 0 0 21 3 2 1 0 22 43

  T G P D  前 T G P D  後  計

  1 1 0 0  7 0 0 0 0  0  7

石見智翠館 反6

 前半5分、御所実にモールでゴール前5メートルまで押し込まれ、先制のトライを奪われた。その後、石見智翠館は何度もチャンスを作ったが、得点まであと一歩及ばない場面が多く、徐々に点差が開く展開になった。

 石見智翠館にチャンスが回ってきたのは前半21分。22メートル地点のラインアウトからのプレーで、ボールを取ったスクラムハーフ、梅川太我主将(3年)が、フランカー、中島俊輔選手(3年)にパス。中島選手は「前が空いている。いける」と飛び込み、トライを決めた。

 今大会で御所実からトライを奪ったのは石見智翠館が初めて。1年間続けた練習通りのサインプレーで、中島選手は「自信を持ってできた」と胸を張った。スタンドオフ、安間陸人選手(3年)もコンバージョンキックを決め、7点差まで迫った。

 その後、御所実の選手がゴールラインに迫ると、石見智翠館スタンドから「耐えろ、耐えろ」と大きな声援が飛んだ。石見智翠館は何度もトライを奪われたが、選手たちは最後まであきらめず「ディフェンス、ディフェンス」と声を張り上げ、激しいタックルを仕掛けた。

 後半33分、御所実に6本目のトライを決められた。ノーサイドの笛が鳴ると、石見智翠館の選手は芝生の上で、うなだれた。腕で涙を拭いながら、選手が整列すると、スタンドからは大きな拍手が送られた。

「絶対出してくれ」 けがの沢田選手、執念タックル2本

 安藤哲治監督が「ディフェンスの要」と評する、センターの沢田太紀(たいき)選手(3年)。1日にあった3回戦・報徳学園戦で左足くるぶしにひびが入るけがを負った。この日は前半12分でグラウンドを去ったが、タックルを決めるなど活躍し、スタンドからは「よくやった太紀」の大合唱が起こった。

 出場が決まったのはこの日の朝。2日の練習では歩くのがやっとの状態で、安藤監督は直前まで悩んだが沢田選手の「絶対出してくれ」の一言に押された。沢田選手の胸中には、報徳学園戦で前半の6分間しか戦えなかった悔しさがあった。

 この日は「勝ち進んでも次も出るのは厳しい。これで最後」という気持ちで臨み、12分間で御所実相手に鋭いタックルを2本決めた。「自分の力を出し切った」とグラウンドを去り、「任すぞ、頼んだ」と後を山本陸選手(3年)に託した。

 沢田選手はベンチに入ってからも「前狙ってタックル」などと大きな声で選手に呼びかけた。安藤監督は「きょうも良いタックルを見せてくれた。彼が出るだけでチームに安心感があった」と話した。【根岸愛実】

女子部員大声援

 ○…スタンドでは、石見智翠館女子ラグビー部の部員約20人が声を張り上げて試合を応援した。御所実が攻めてくると、女子選手らはメガホンを手にして「来る来る、止めて」と叫び、石見智翠館のタックルが決まると「ナイス」と大きな声援を送った。

 男子ラグビー部は、女子の試合前に一緒に練習し、アドバイスをしている。女子は男子の試合応援に行く機会も多く「同じような激しいプレーができるようになりたい」と男子を参考にしているという。

 女子ラグビー部の斉藤琴音さん(2年)は「最後まであきらめずに戦ってくれたので、負けたけれど、達成感があった。これをつなげて自分たちは次の大会で優勝したい」と意気込んだ。

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