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準々決勝 東海大仰星、気迫4強 常翔学園、後輩に夢託す /大阪

(2017/1/4 12:14)

 東大阪市花園ラグビー場で開かれている第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社など主催)は3日、準々決勝があった。東海大仰星が40-12で東京(東京第1)を突き放して4強入りを果たした。常翔学園は24-37で桐蔭学園(神奈川)に敗れたが、Aシード校から4トライを返すなど善戦した。準決勝で、東海大仰星は5日午後2時15分から桐蔭学園と対戦する。【山下貴史、大森治幸】

東海大仰星、気迫4強 スタンド「頼もしい」

東海大仰星 40 28-7 12 東京

         12-5

 東海大仰星は前半から攻めどころを見極めて勢いに乗った。

 前半3分、ゴール直前のラックからロック庄司拓馬選手(3年)が持ち出して先制のトライを挙げると、庄司選手は前半20分にもモールから抜け出してトライを重ねる。

 スタンドで声援を送る母文子(あやこ)さん(47)は「力強い走りに今まで以上の気迫を感じる」と声を弾ませた。

 前半30分には、交代でフランカーに入った魚谷勇波(いさな)選手(2年)の強烈なタックルによってこぼれたボールを、フッカー島田久満選手(3年)がきっちり決めた。湯浅大智監督の担任も務めたことがある英語教諭の野口俊樹さん(57)は「選手同士が積極的に声を掛け合っていて、攻撃の連携がとれている。落ち着いたプレーも頼もしい」とグラウンドを見つめた。

 後半も攻撃の手を緩めず、ウイング根塚洸雅(こうが)選手(3年)やウイング宮崎佑基選手(2年)がトライを追加。連覇の夢まで、あと2勝に迫った。

常翔学園、後輩に夢託す

常翔学園 24  5-19 37 桐蔭学園

        19-18

 3トライを決められて劣勢に立たされた常翔学園は前半32分、巻き返しをはかる。ゴール前10メートルのラックから右につなぎ、ウイング井上槙太(しんた)選手(3年)にボールが渡ると、「前半になんとしても一本取り返す」と強い気持ちでインゴールに飛び込んだ。

 待望のトライにスタンドは「常翔、もう一本いこう」と熱気に包まれる。井上選手の同級生、西川颯(そうや)さん(3年)も「体を張ったプレーがかっこいい。チームに勢いを与えるトライだ」と目を輝かせた。

 後半も攻め込まれながら12、18分にロックのファイアラガ望サムエル選手(3年)が「後輩たちに意地を見せたい」と連続トライ。後半29分にもウイング勝又佑介選手(3年)が続いた。

 前半の失点が響いて4強入りはならなかったが、フランカーの肘井洲大(しゅうだい)主将(3年)は「縦への突破攻撃でトライを重ね、常翔らしさを出せた。日本一の夢は後輩たちに託したい」とすがすがしい表情で語った。

練習は無駄ではない センター城川斗武選手(3年)

 常翔学園センターの城川斗武(とむ)選手(3年)はコンバージョンキックの名手としてチームを支えてきた。ニュージーランド遠征での苦い経験を糧に、日々の練習では誰よりも早くグラウンドに出てボールを蹴り、精度を磨いた。

 忘れられない瞬間がある。高校2年の夏、ニュージーランドに遠征した際の練習試合だ。現地の高校生たちと対戦して連勝を重ねた3試合目、自身の蹴ったコンバージョンキックが外れ、敗れた。

 自らキッカーを名乗り出ただけに悔やみきれず、翌日から練習場にいち早く行き、キック練習を始めた。

 日本に帰国した後も習慣となり、ゴールへの距離や角度を変えながら、多い時で16カ所から黙々と蹴る。キックのスタイルが徐々になじみ、「試合のどんな場面でもリラックスして蹴ることができるようになった」

 部OBで父の清司さん(52)も「人が見ていないところでの努力が大事だ」と応援してくれた。

 この日、4本中2本を決めてチームに貢献。「最初の1本目を決めていればチームはもっと勢いに乗れた」と悔んだが、「初戦・佐賀工戦の1本目など要所で決めた。練習は無駄ではなかったと思う。胸を張って帰りたい」と涙をぬぐった。

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