全国高校ラグビー大会 HANAZONO LIVE

準々決勝 京都成章、互角の激闘 優勝候補・東福岡戦「楽しかった」 /京都

(2017/1/4 12:30)

 東大阪市花園ラグビー場で開かれている第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビーフットボール協会、全国高体連など主催)第5日目の3日、府代表の京都成章は、東福岡(福岡)との準々決勝に臨んだ。果敢なタックルで試合のリズムをつかみ、一時は12点リードしたが、終盤にトライを奪われ22-28と惜敗した。Aシード校で優勝候補筆頭との激闘に、満員のスタンドからは「成章よくやった」との声がかけられ、惜しみない拍手が鳴り響いた。【礒野健一】

 「いけるぞ」。試合開始直後のスクラムで相手に押し負けなかった選手たちは、確かな自信を抱いて優勝候補・東福岡と互角以上の戦いを見せた。

 序盤から相手がボールを支配する時間が続いたが、前半29分に敵陣中央20メートルのラックから左につなぎ、CTB堀毛開登選手(3年)からパスを受けたWTB笹岡海斗選手(2年)がゴールライン左隅に飛び込み、同点で前半を折り返した。堀毛選手の父博さん(52)は「強敵相手に一歩も引いていない。日本代表が南アフリカを倒した試合のような、ジャイアントキリングを期待したい」と興奮していた。

 後半4分には敵陣中央25メートルラックから、SH片岡祐二選手(1年)が勝ち越しトライ。「前が空いていたので思い切っていった。最高の気分」。11分には敵陣30メートルのラインアウトから、BK陣も参加した13人モールを作り、そのまま押し込んだ。ナンバー8中辻厳毅選手(3年)は「前半から押し負けていなかったので、ちょっと無茶かなと思いながらも押し続けた。練習でもないプレー」と振り返った。

 終盤に逆転された後も選手たちは諦めない。ロスタイムにPGを決め、最後のプレーでトライとゴールを決めれば逆転という局面まで持ち込んだ。試合後は悔し涙を浮かべながらも「本当に楽しかった」と笑顔で肩をたたき合った。三木亮弥主将(3年)は「最後の10分を粘るスタミナを付け、来年こそ日本一になってほしい」と後輩に託し、花園を後にした。

きょうは飛び出せ

 ○…スタンドから、大応援団とともに熱戦を見つめていたのは、交通事故防止の看板「飛び出し坊や」ならぬ「飛び出せ坊や」。ベンチサポートメンバーの阪元宙さん(3年)の父諭さん(46)が「飛び出し坊や」発祥の地・滋賀県内の業者から譲ってもらい、成章のユニホームと同じ青と黄に塗った。諭さんは「道路は飛び出し禁止だけど、グラウンドではどんどん前に飛び出してトライを決めてほしい」と選手たちにエールを送った。

培った気配り次はピッチで 沼尾裕貴マネジャー(3年)

 「本当にいい仲間たち。京都成章に来て良かった」。涙で赤くした目を細め、爽やかに言い切った。

 マネジャーになったのは2年生の春。スピードが持ち味のWTBだったが、中学時代に負った左足半月板のけがの影響で満足なプレーができず、湯浅監督から打診された。「チームに貢献できるなら何でもやる」と引き受けた。

 監督からは「自分で動くな。人を動かせるようになれ」と求められた。100人近くいる部員の面倒を個々に見ることは不可能。試合や練習の準備が自分でできるよう、うまく指示を出せという意味だ。「続けるうちに、次に何が必要で、誰に頼めば効率よく準備できるか判断できるようになった」と振り返る。練習中は選手の動きを観察し、違和感があれば、けがを未然に防ぐため声をかけた。

 今はけがも完治し、秋からはトレーニングを再開。大学進学後はラグビー選手として復帰する予定だ。「マネジャーで培った広い視野と気配りが、プレーヤーとしても生きるはず」と、新たな舞台での活躍を誓った。

〔京都版〕

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