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日本航空石川ナイさん、トンガの学びを伝え

(2017/1/2 19:15)

 ○常翔学園40-34日本航空石川●(1日・3回戦)

 第96回全国高校ラグビーフットボール大会3回戦に1日登場した日本航空石川のシアオシ・ナイさん(27)は、2013年からコーチ兼寮監として選手らとともに歩んできた。3回戦進出は自ら3年の時に出場した第87回大会以来だ。常翔学園(大阪)に34-40で惜敗。「最後まで体を張ってくれたのがうれしかった」とたたえた。

 トンガ出身。6歳でラグビーを始めた。日本航空石川ラグビー部は05年からトンガ人留学生を受け入れている。ナイさんは1期生だ。

 初めは日本語が分からず、文化の違いを感じた。キリスト教徒であり、安息日の日曜に試合をしたり、一日中練習したりすることに疑問を感じた。ホームシックになった。小林学監督(47)は「何をしに日本に来たのか」と問い、「全てはラグビーのため」という答えを導いてくれた。3年の時にチーム初の3回戦に進出。唯一の1トライを決めた。卒業後、天理大に進んだが、けがで思うようにプレーできなかった。

 「卒業したら戻ってこい」。トップリーグの夢に区切りをつけた時、小林監督が手を差し伸べてくれた。日本に「帰る場所」ができた。「行きます」と即答した。「後輩のためにラグビーを教えたい」と心に決めた。

 トンガで学んだことを選手らに伝えてきた。「簡単に負けるな」「親や学校に感謝してプレーしろ」……。寮でも面倒見が良く、トンガ人留学生のシオサイア・フィフィタ選手(3年)も「兄みたい」と慕う。小林監督は「ラグビーの知識が深く、昭和初期の日本のような、家族を大事にするところがチームにいい影響を与えている」と評価する。

 この日は「応援してくれる仲間や保護者に感謝しながらプレーしよう」と選手らを送り出した。大接戦だった。試合後、泣き崩れる選手たちの背中をたたいてねぎらった。「ベスト8は近くにあることが分かった。また花園に戻って来る」。決意を新たにした。【道岡美波】

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