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3回戦 松山聖陵、最後まで果敢 8強ならず 東福岡に0-91 /愛媛

(2017/1/3 15:28)

 東大阪市花園ラグビー場で開かれている第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会など主催)で、県代表の松山聖陵(39大会ぶり2回目)は1日の3回戦で福岡代表のAシード・東福岡(17大会連続27回目)に0-91で敗れた。県勢として第64回大会の新田以来32大会ぶりとなるベスト8進出はならなかった。前半から果敢なタックルを繰り返したが、優勝候補の猛攻を食い止められなかった。【木島諒子】

 2回戦で浜松工から139点を奪い、大会最多得点記録を樹立した東福岡との戦い。試合前日のミーティングで、渡辺悠太監督は「負けると思った人が一人でもいたら、それが負ける時」と選手たちに伝えていた。

 そしてキックオフ。FW三好優作主将(3年)が「気持ち高めていこう」と声を張り上げたが、前半2分でトライを決められた。東福岡の磨かれたプレーにどよめきが起こり、松山聖陵側スタンドからは「切り替えろ」と声援が飛んだ。

 激しいタックルを繰り出し、ゴールラインに迫る場面もあったが、トライには至らず、35点を奪われて前半を終えた。松山から応援に駆けつけたパート従業員、重越英恵さん(37)は「FWは松山聖陵も負けていない。頑張ってほしい」と巻き返しに期待した。

 だが後半も、東福岡の猛攻は続く。松山聖陵も持ち味である果敢なタックルは見せたが、東福岡の早いパス回しに点差を広げられた。食い入るように試合を見ていたBK大沢成貴選手(3年)の父城次さん(46)は「何とか1トライでも決まれば……」。結局、スタンドの声援は届かず、無得点のままノーサイドの笛が鳴った。

 チームに花園初勝利をもたらした選手たちは、優勝候補の厚い壁にはね返された。ただ、グラウンドで流した涙は次の世代の糧になるはずだ。スタンドで試合を見守っていた1年生部員の杉本琉伽(るか)さんは「いい刺激になった」と先輩たちに熱いまなざしを送っていた。

熱い思いを後輩へ FW・三好優作主将(3年)

 東福岡との3回戦が終わると、思わず地面に突っ伏した。「急に足の力が抜けた」。しばらく顔を上げられなかったが「試合が終わってロッカーに帰るまで、選手たちを引っ張っていくのがキャプテン」と気を引き締め、上を向いた。

 U18高校日本代表候補の主将は、39大会ぶりとなる花園出場の原動力だった。全国の舞台でも数人を引きずりながらトライを決めるなど四国勢26大会ぶりの3回戦進出に大きく貢献した。「ラグビーのことをよく理解している」と渡辺悠太監督の信頼も厚い。

 「目、輝かせていこう」「お前らの力が必要や」。ずば抜けたリーダーシップでチームの奮起を促すが、練習終わりには寒空の中、上半身裸で仲間とふざけあうなど無邪気な一面も見せる。

 花園最後の試合が終わると、スタンドから「ありがとう優作」と声が飛んだ。「次につながるラグビーが見せられた。後輩たちは自分たちより上にいってほしい。本当に松山聖陵の主将で良かった」。熱い思いを後輩へ託し、花園を後にした。【木島諒子】

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