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3回戦 報徳、8強ならず 石見智翠館に19-24 善戦もあと一歩 /兵庫

(2017/1/3 14:49)

 東大阪市花園ラグビー場で開かれている第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社など主催)で、県代表の報徳学園は1日、3回戦でBシード校の石見智翠館(島根)と対戦し、19-24で敗れた。報徳学園は後半29分に得点して1トライ差に迫ると、逆転を目指しフィールドを走り続けたが、石見智翠館に逃げ切られた。8強には進めなかったが、最後まで諦めない選手たちの姿に、スタンドからは「報徳よくやった」という声援と温かい拍手が送られた。【石川勝義】

 ▽3回戦

報徳学園 19  7-12 24 石見智翠館

        12-12

 あと1トライ、1キックの成功で勝てる--。逆転を信じてロスタイムまで走り続けた報徳学園の選手たち。しかし必死のアタックは阻まれ、ノーサイドの笛が鳴った。

 報徳学園は序盤から攻め込まれ、追い掛ける展開になった。前半8分にモールを押し込まれてトライを奪われ、24分にもスクラムからディフェンスの隙(すき)を突かれ、トライされてしまう。

 前半終了前には一度流れを引き戻した。27分、ゴール直前左中間のラックからパスをつなぎ、選手たちが何度もゴールを目指して突進。最後にトライを決めたのがフランカーの沢本凱智選手(3年)だった。「1人で当たりに行くと、仲間が後ろから押してくれた。みんなの力でトライが取れた」。スタンドで見守る沢本選手の父和也さん(51)は「普段通りやれば大丈夫。後半のスカッとした出だしに期待したい」と声援を送る。

 その思いに応えるように、後半5分にはゴール前のラックからパスを受け取ったロックの高井杏輔選手(3年)がトライし、同点に追い付いた。チームもスタンドも勢いづくが、20分と23分には相手のウイングに走られ、2トライを奪われてしまう。

 29分には自陣10メートル付近でスタンドオフ山田駆選手(3年)がこぼれ球を拾い、パスを受けたウイングの中西海斗選手(2年)が独走してトライ。逆転が一気に現実味を帯びた。「純粋に全員が勝ちたかった」(栗原勘之主将)。15人が一丸となって攻め込んだが、わずかに及ばなかった。

 ロックの川上慎太郎選手(3年)の父芳弘さん(47)は「決して諦めない選手たちの姿に感動した。ここまで連れて来てくれてうれしい」。先輩たちから「もう一度戻って来てくれ」と声を掛けられたという中西選手は「3年生と一緒にプレーできないのが寂しい。グラウンドに戻って一からやり直したい」と話した。

会場沸かす狙いの一撃 高井杏輔選手(3年)

 後半5分、ゴール前3メートルラックの左側に、約10メートル離れた場所から突進、飛び込んでトライを決めた高井杏輔選手(3年)。同点に追い付いて会場を沸かせた見事なプレーは、狙いすました一撃だった。「こちらが攻めている時にできる相手ディフェンスの隙(すき)を突けば、得点できると思いずっと狙っていた」。

 高井選手は昨年1月に右膝の靱帯(じんたい)をけがし、10月半ばまで上半身の筋肉トレーニングに励む日々だった。復帰したのは県予選の2試合目。スクラムハーフを務める丸尾祐資選手(1年)に声を掛け、トライに向けて連携を確認していた。待ち続けていたチャンスが訪れたのがこの時だった。声を出してラック横に飛び込み、丸尾選手も息の合ったボールの供給で応えた。

 惜しくも敗れたものの、チームを勢いづけた高井選手は「前半は攻められてばかりで面白くなかった。同点になってようやく楽しくプレーできた」とすがすがしく話した。

〔神戸版〕

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