全国高校ラグビー大会 HANAZONO LIVE

航空石川、常翔学園に惜敗 ノーシードから大健闘 来季以降「8強進出に現実味」 /石川

(2017/1/3 15:10)

 第96回全国高校ラグビー大会(毎日新聞社など主催)第4日の1日、県代表の日本航空石川は3回戦に臨み、Bシードで全国制覇5回の強豪、常翔学園(大阪第2)と対戦した。前半は大きくリードを許し、後半激しく追い上げたものの、あと一歩及ばず、8強進出はならなかった。ただ、航空石川はノーシードながら、引き分けた2回戦(先月30日、Bシード・国学院栃木戦)も含め、シード2校相手に互角の戦いをみせ、成長と今後の可能性を強く印象付けた。【道岡美波】

 ▽3回戦

常翔学園 40 26-10 34 日本航空石川

        14-24

 序盤は、流れるような攻撃を見せる常翔学園に翻弄(ほんろう)された。

 航空石川は14分、ゴール直前のラックから藤原忍選手(3年)がサイドを突くトライで反撃の口火を切ると、27分、再び藤原選手がインゴールに蹴り込んだボールを自ら右隅に押さえる技ありのトライでチームを勢いづけた。しかし、相手も攻撃の手を緩めず、10-26と大きくリードを許し前半を折り返した。

 後半は一転、航空石川が主導権を握った。開始早々の1分、右中間30メートルからパスをつなぎ、最後は江本洸志(こうし)選手(2年)がトライ。「マイボールが来れば絶対チャンスがある」という小林学監督のアドバイス通り、攻撃のリズムをつかみ、15分に江本選手、18分に清水夏樹選手(3年)が立て続けにトライを決め、29-33と4点差まで追い上げた。必死に食い下がる航空石川のプレーに、7000人が詰めかけたスタンドからも大歓声が湧く。

 その後、トライを許し再び離されるが、ロスタイム、トンガ出身のシオサイア・フィフィタ選手(3年)が約50メートルを独走する、チームとして後半4本目のトライで34-40に。しかし直後、ノーサイドを告げる主審の笛が鳴り響いた。スタンドからは「よくやった」とねぎらいの言葉が掛かる中、選手たちは涙を見せたり、やり切った表情を浮かべたりしてフィールドを後にした。

 強豪相手の大健闘に小林監督は「セットプレーやサインプレーに手応えがあり、(来季以降の)8強進出に現実味が出てきた。選手たちがシード校相手に大舞台で経験したことを次の代に伝えていける」と収穫を語った。

「経験を夢に生かす」 藤巻維吹(いぶき)主将(3年)

 自らが故障で苦しむ中、仲間を鼓舞し、9大会ぶりの3回戦進出の原動力となった。

 山梨県出身で、中1でラグビーを始めた。部活動体験で日本航空石川の選手にあこがれ、進学した。

 新チームになり、キャプテンを任されたが、昨秋の県大会直前、左膝靱帯(じんたい)を断裂し、無念の欠場。12月の事前合宿で同じ部位を痛め、万全でない状態での花園入りだった。

 この日の3回戦では、2回戦でなかなかマイボールにできなかったラインアウトの成功率を上げ、振り切ろうとする相手もディフェンスで必死に押さえ込んだ。「最後まで全く負ける気はしなかった」と強気を貫いたが、8強入りにはわずかに届かなかった。

 今大会でラグビーからは身を引き、実家のそば屋を継ぐため、卒業後は調理師の専門学校に進むつもりだ。主将経験を振り返り、「チーム全体を意識し、一人一人のことを考えて行動する大切さを学んだ。この経験をこれからの夢に生かしたい」と前を見据えた。【道岡美波】

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