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新潟工、8強届かず 歴史築き「やり切った」 /新潟

(2017/1/3 14:09)

 第96回全国高校ラグビーフットボール大会(日本ラグビー協会、毎日新聞社など主催)は1日、東大阪市花園ラグビー場で3回戦が行われた。県代表の新潟工は、昨年準優勝の桐蔭学園(神奈川)に0-42で敗れ、悲願の「8強入り」はかなわなかった。

 新潟工は、試合開始直後は敵陣に攻め入る場面もあったが、徐々に相手ペースに。0-10で折り返した後半は、桐蔭学園のグラウンドを広く使ったパス回しに翻弄(ほんろう)され、力尽きた。

 目標としてきた8強には届かなかったが、39大会ぶりとなる2回戦突破を果たし、間違いなく「歴史」を作った選手たちは、「やり切った」と晴れやかな表情でグラウンドを去った。【後藤結有】

 ▽3回戦

新潟工 反5

 0 0 0 0  0 0 0 0 0  0  0

 T G P D  前 T G P D  後  計

 2 0 0 0 10 6 1 0 0 32 42

桐蔭学園 反5

 「行け押せ! 行け押せ 新工!」。元日の花園に応援の声が響き渡る。県勢として39大会ぶりに臨んだ3回戦。だが、シード校の壁は厚く、高かった。

 試合開始直後の前半1分、新潟工は敵陣22メートルライン付近でラインアウトを得た。得意のモールに持ち込んだが、平均体重約93キロと新潟工FW陣よりも約3・5キロ上回る相手の重量級FWに阻まれる。同8分には、相手反則からのキックで敵陣22メートルラインまで進み、ラックから飛び出したNO8戸田純冶選手(3年)があと10メートルまで迫ったが、オフサイドで好機を逸した。

 序盤の好機を逃すと、徐々に地力で勝る桐蔭学園に押され始める。直後の前半12分、ラックからじりじりと押し込まれ、先制トライを奪われると、同17分にもトライを許し、0-10で折り返した。

 「ディフェンスでプレッシャーをかけよう」。SO小林大也主将(3年)は、ハーフタイムに声をかけた。だが後半1分、警戒していたグラウンドを広く使ったパス回しを捉えきれず、追加点を許すと、完全に相手ペースに。その後もスピードのある「展開ラグビー」と、モールを巧みにコントロールする相手の戦術を攻略できず、立て続けに失点。一矢報いることもできないまま、無情にもノーサイドの笛が鳴り響いた。

 「完敗ですね」。樋口猛監督(44)は試合後、目を潤ませながらも、笑みを見せた。「これまで、2勝して元日に花園でプレーすることがなかなかできなかった。この経験は次につながる」

 次なる壁を越えるために。新潟工が築いた歴史は、次の代に引き継がれる。

憧れの先輩越える 新潟工・市川結貴選手(3年)

 昨年も右CTBとして出場しながら、かなわなかった元日の舞台。だが、不思議と緊張はなかった。それ以上に、3回戦を戦える喜びに「心の底から興奮していた」。

 相手が横に広く展開してくることは想定していた。後半12分、素早くパスを回す相手バックスに全身でタックル。すぐに立ち上がると、別の選手に続けざまに飛び付いた。プレッシャーを与えるため、とにかく「前へ」を意識し、向かってくる相手の足に、腰に、何度も何度も食らい付いた。

 新潟工では珍しくラグビー未経験者。入学後の部活見学で、華麗なボールさばきを見せる先輩たちの姿に憧れ、入部を決めた。「自分もあんなふうになりたい」。思い描きながらたどり着いた大舞台で、先輩たちを越える歴史を作った。

 ラグビーは高校で一区切り。「ああすれば良かったとか、後悔の気持ちはない。全部出し切った」。汗にぬれた前髪を拭い、白い歯を見せた。

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