全国高校ラグビー大会 HANAZONO LIVE

茗渓、8強ならず ノーサイドまで全力 /茨城

(2017/1/3 12:08)

 第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社、日本ラグビーフットボール協会など主催)は大会第4日の1日、東大阪市花園ラグビー場で3回戦8試合が行われ、県代表の茗渓学園は御所実(奈良)に0-71で敗れた。茗渓学園はAシードの強豪校相手に何度も反撃を試みたが敗退。4年ぶりの8強進出はかなわなかったものの、最後までトライを目指して攻め続けた選手たちに、スタンドから惜しみない拍手が送られた。【川崎健】

 御所実は今秋の岩手国体・ラグビー少年男子に単独チームとして出場し、優勝した強豪校。ベスト8を懸けた大一番ということもあり、グラウンド入りした茗渓学園の選手たちには、これまでとは何か違う緊張感が漂っていた。

 「まずは序盤から」「この60分に集中しよう」と円陣を組んだチームメートに声を掛けた日高裕史主将(3年)。日高主将をじっと見つめる選手たちの目は「シード校を倒す」とやる気に満ちあふれていた。

 試合は個々の強さで上回る御所実のペースで進む。前半開始早々、自陣22メートルラインの左中間ラックから右へ展開されると、右隅にトライを決められ先制を許す。その後も3連続トライなどで前半から24点を追う苦しい展開に。ハーフタイムには「まだ勝機はあるぞ」と日高主将が気合を入れ、逆転を信じて後半のフィールドへ向かった。

 しかし、後半も御所実の勢いは止まらず、10分までに3トライ、2ゴールを決められ、さらに点差が広がった。茗渓学園も素早いパス回しを生かした持ち味の「展開ラグビー」でトライを狙うが、御所実の堅いディフェンスを前に細かいミスが目立ち、最後まで反撃の糸口さえつかめないまま無情にもノーサイドの笛が鳴った。

 試合後、スタンドに駆けつけた保護者やOBなどにあいさつを終えると、茗渓学園の選手たちは泣き崩れ、悔しさをあらわにした。

父と同じ「司令塔」 宮本萌生(ほうせい)選手 3年・SO

 「もっと攻守において起点にならなければいけないのに何もできなかった」。試合後、涙を流し、声をからしながら自分のふがいなさを責めた。1、2回戦とは違う独特の雰囲気にのみ込まれてしまい、本来の実力を発揮できないまま悔いの残る試合となった。

 花園では2年時にも10番を背負いメンバー入り。今大会でも全3試合に先発し、チームの攻撃をリードし続けてきた。青森北(青森)との2回戦では頭を地面に打ってしまい、前半途中で交代。「少し不安はあった」と話すが、ベスト8を懸けた大一番に向けて万全の準備をしてきた。

 そんな「司令塔」の背中を押すのは父の学さん。同校が花園初出場を決めた第65回大会のメンバーで、現役時代には同じSOだった。試合前、ウオーミングアップを終えると応援に駆けつけた父から「今日はチャレンジャーなんだから、自由にプレーしたほうがいい」と助言され、気合を入れ直した。

 4年ぶりの8強こそ逃したが、全国の舞台でファンを魅了した茗渓らしい「展開ラグビー」の中心になり続けた。「強豪校にも勝てるのだという自信を持ってほしい」と新チームにエールを送り、花園を後にした。【川崎健】

 ▽3回戦

茗渓学園 反2

 0 0 0 0  0 0 0 0 0  0 0

 T G P D  前 T G P D  後 計

 4 2 0 0 24 7 6 0 0 47 71

御所実 反5

高校ラグビーニュース

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