全国高校ラグビー大会 HANAZONO LIVE

浜松工、最後まで果敢に 3回戦進めず 「王者」の力痛感 /静岡

(2016/12/31 11:33)

 東大阪市花園ラグビー場で開かれている第96回全国高校ラグビー大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会など主催)は30日、県代表の浜松工が東福岡(福岡)と対戦。フィフティーンは優勝5回の名門校を相手に果敢なタックルを繰り返したが猛攻を食い止められず、0-139で敗退。初の3回戦進出はかなわなかったが、スタンドの応援団は「よくやったぞー」と歓声と拍手を送り、健闘をたたえた。【竹田直人】

 ▽2回戦

浜松工 反5

 0  0 0 0  0  0 0 0 0  0   0

 T  G P D  前  T G P D  後   計

10 10 0 0 70 10 8 1 0 69 139

東福岡 反5

 東福岡はFWの平均身長は178センチ、体重は100キロと、体格面で浜松工を大きく上回る。また、高校日本代表候補を11人そろえ、春の全国選抜大会は圧倒的な力で優勝した。大会優勝候補の試合を一目見ようと、第1グラウンドには約3000人の観客が集まった。

 「客席の期待を裏切ろう」。試合前、吉本敬監督にそう声をかけられたフィフティーンは、「お願いします」と大きな声を出してフィールドに入った。最強の相手にも気後れはなかった。

 ところが、試合開始1分、身長188センチ、体重107キロという高校生離れした相手ロックが中央を突進。浜松工は2人がかりのタックルで阻止しようとしたがかなわず、先制のトライを奪われた。以降も、浜松工は低く激しいタックルを繰り返したがその度に突破され、前半だけで10トライを挙げられた。

 後半に入っても、東福岡の猛攻は続いた。浜松工も一矢報いようと必死だった。相手陣内で得たラインアウトを確実にキャッチすると、練習を重ねてきた10人で組むモールで押し込んだ。ゴールラインまであと一歩と迫ったが、最後まで相手の防御網を突破できなかった。

 吉本監督は試合後、「東福岡の攻撃は、東海地方では経験できないインパクトがあった。それでも、うちの選手たちが体を張って止める場面もあった」と振り返った。公式記録にも「最後まで諦めない浜松工の低いタックルが印象に残る試合となった」との寸評が書き添えられた。

「次は絶対に勝つ」 NO8・大塚滉生(こうき)主将(3年)

 「今まで練習してきたことが何一つ出せず、本当に情けない」。試合後のロッカールームで、あふれる涙をこらえられなかった。

 FWの最後方に位置するNO8には、味方が抜かれてもカバーし、相手を確実に倒すディフェンスが求められる。「個人技で抜かれるのは想定内。止めきれなかったのは自分の責任です」と悔やむ。何度もタックルを繰り返したためユニホームには芝の緑色がにじみ、膝からは血が流れていた。

 強いリーダーシップと責任感で、チームを引っ張ってきた。同じFWの桜井登夢(とむ)選手(2年)は「後輩には優しいけど、自分にはとても厳しい人。僕も大塚さんみたいになりたい」と話す。

 浜松工でのラグビーは不本意な形で終わったが、大学進学後も楕円(だえん)球を追い続ける。この日の相手と再び対戦することになったらどうするか、という質問に「次は絶対に勝つ」と即答した。涙は止まり、眼光は鋭さを取り戻していた。【竹田直人】

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