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岡谷工、意地のトライ 最後まで全力プレー /長野

(2016/12/31 11:19)

 シード校の壁は厚かった。東大阪市の花園ラグビー場で30日、第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社など主催)の2回戦があり、5年連続29回目の出場の岡谷工は5-73で東京(東京第1)に敗れた。相手の速いボール回しに苦しんだが、数少ない好機に集中して1トライは返した。大差になっても、選手たちは諦めずに走り、スタンドから「よく頑張った」「岡谷工最高」とねぎらいの言葉が送られた。【ガン・クリスティーナ】

岡谷工 反8

 1 0 0 0  5 0 0 0 0  0  5

 T G P D  前 T G P D  後  計

 6 5 0 0 40 5 4 0 0 33 73

東京 反10

 「若き血汐(ちしお)は胸に満ち、必勝の鐘鳴らすかな」

 試合開始直前、選手たちは第1グラウンドで円陣を組み、部歌で闘志を高めた。わずか2分でトライを許したが、前半8分にはFW、バックスがともに参加したモールでゴールラインに迫る。流れを取り戻そうと必死な姿を見せた。

 地力で勝る相手にトライを重ねられる展開だったが、自分たちのボールになると必死に攻めた。前半20分、SH加地凌真選手(3年)がゴール前でのラックからボールを出し、SO高野雅弘選手(3年)、FB竹花凌選手(3年)とつなぐ。タックルを受けながら竹花選手がトライを奪った。

 最終的に68点差をつけられたが、選手たちは最後まで果敢にタックルを続けた。フッカー・北原寿哉主将(3年)は「力を出すべきところで、出すことができた」と逆境でも諦めなかったチームメートに感謝した。左肩を脱臼し、途中交代した高野選手は「展開ラグビーもして、1回戦を突破できたことは大きい。来年もそれを生かしてベスト16を目指してほしい」。夢を後輩に託した。

校内ネット観戦「よし」「いいぞ」 市民らが声援

 岡谷工では、校舎内でインターネットのライブ中継を観戦。教職員や市民らが声援を送った。

 東京ペースで試合が進んだが、前半20分、岡谷工が初トライを挙げると「よし」「いいぞ」と拳を振り上げて喜んだ。勝野大監督の伯父で岡谷市内に住む山之内豪さん(85)は娘、孫の3人で観戦し、「相手はシード校だしね。よくやった」と選手たちをたたえた。【宮坂一則】

大学で悔しさ晴らす SH・加地凌真選手(3年)

 前半20分、ゴール目前のラックから持ち出したボールがつながり、唯一のトライが生まれた。そのボールはすぐ、キッカーの自分に戻ってきたが、左に外してしまう。「もう少しゆっくり蹴っていれば」。一度しかなかった勝負の場面が忘れられない。

 ラグビーに興味はなかったが、「中学のサッカー部で鍛えた脚力を生かせるかも」と入部。高校最後の花園に向け、この1年はキックを磨いた。全体練習後に50から100本蹴るようにし、秋からは朝練前にも1時間近く練習した。

 蹴りすぎて股関節を痛めてしまったが、「どの点も勝利につながる点」と試合中は気にならない。1点差で勝った1回戦では試合終了直前の逆転ゴールを決め、積み重ねてきた練習の成果を出した。

 チームのリズムを作るスクラムハーフ(SH)だっただけに「あの1本を入れれば雰囲気を変えられたかもしれない。技術の足りなさを痛感した」。その悔しさを晴らすべく、大学でもプレーを続けるつもりだ。【ガン・クリスティーナ】

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