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東京、圧巻の73点 /東京

(2016/12/31 2:23)

 第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社など主催)第3日の30日、Bシードの東京第1地区代表、東京(2年ぶり12回目出場)は大会初戦となる2回戦で、岡谷工(長野)に73-5で圧勝した。元日の3回戦で初の8強入りをかけ、同じBシードの大阪桐蔭(大阪第3)と対戦する。一方、東京第2地区代表の明大中野(27年ぶり3回目出場)は2回戦で、新潟工(新潟)に14-20で競り負けた。【早川健人】

 東京は前半2分、相手陣ゴールラインまで残り7メートルのラインアウトからモールを形成。ナンバー8橋本陸選手(3年)が右中間にトライして先制した。観客席で父母らは「TRY」と印字した紙を掲げ、声援を送った。橋本選手は同13分と同18分にもトライを重ね、父の和浩さん(51)は「幸先がいい。初戦なので、かなり気合が入っていると思う」と目を細めた。

 WTBは左が水野景介選手(3年)、右が晋輔選手(2年)の兄弟コンビ。同16分にCTB浅輪耀斗選手(3年)からの飛ばしパスを受けた兄が、タッチライン際を約70メートル独走して中央にトライ。後ろをぴったりフォローした弟が伸ばした手に、兄がハイタッチして喜び合った。観客席では母の尚子さん(47)が他の父母らに祝福され「WTBなので、自分の仕事をしただけ」と謙遜していた。

 前半に6トライ、後半に5トライを挙げ、出場12回で最多となる73点を奪った。森秀胤監督は「後半15分過ぎに反則が多くなったのが反省点。もう一回、修正したい」と、初の8強入りに照準を合わせていた。

明大中野、逆転で惜敗

 「行け、行け、メイナカ」--。明大中野の生徒たち約200人が、学生服姿で声をからした。しかし、無念のノーサイドの笛が鳴り響き、選手たちは寒風吹く第3グラウンドに崩れ落ちた。

 試合開始早々から攻め込まれ、前半5分にトライを許した。同17分、相手陣ゴールラインまで残り10メートルから、SO中村勇太選手(2年)が判断よく飛ばしパス。ワンバウンドの難しい球を拾ったFWリーダーのLO片倉康瑛副将(3年)がWTB関根瑞己選手(1年)につないでトライ。CTB亀丸傑選手(3年)のゴール成功で7-7と追いついた。

 同25分、密集で寝ている相手選手をまたごうとした今井快主将(同)が「選手を踏んだ」と判断される不運な判定があり、7分間の一時退場処分。PGを決められて7-10で折り返した。

 試合に復帰した今井主将が後半6分にトライし、ゴールも決まって14-10と逆転。しかし、新潟工のモール攻撃で2トライを奪われ、14-20で力尽きた。

 試合後、片倉副将は「後半疲れてタックルが高くなっていた。FWのせいです」と泣いたが、今井主将は「FWはよく体を張っていた」とかばった。1年の関根選手は「高校からラグビーを始めて、知らないことを先輩たちにたくさん教わった。自分が引っ張る立場で、またこの舞台に来たい」と前を向いた。

高校代表級センス 東京(3年) 西野稜祐選手

 「今日の西野君は切れ味が鋭い」--。東京の応援席で父母らから、思わず声が上がった。大胆にBKラインを動かし、次々とトライシーンを演出した。

 前日の練習で、故障上がりの杉浦拓実選手(3年)に代わり、SOでの先発を森秀胤監督から言い渡された。本職は最後尾のFB。「心の準備はできていたが、公式戦のSOは春以来。SOは前でゲームを作らなきゃいけないから、積極的に周りに声をかけてコミュニケーションを取った」と、試合後に振り返った。

 「ラグビーセンスがあり、スピードチェンジもバックパスもうまい。身長がない(170センチ)ので選んでもらえないが、高校日本代表級」と、森監督の評価も高い。

 本人は「今日の内容は、自分でもかなり良かったと思う」と分析しながらも「次の大阪桐蔭は体が大きく、強い。基本に立ち返る必要がある」と、気を緩めなかった。【早川健人】

最後まで胸を張り 明大中野(3年) 今井快主将

 悔しい逆転負けに試合後、涙を流したが「最後に自分たちのプレーはできた」と、胸を張った。

 今年5月の都大会準々決勝で左ひざのじん帯を損傷し、準決勝と3位決定戦、関東大会に出場できなかった。「焦りはしなかったが、主将なのに、大事な試合に出られない悔しさがあった」。7月初旬に復帰するまで、練習や試合中に仲間が飲む水を運びながら声をかけて歩き、チーム状態の把握に努めた。「外から見て初めて分かったこともあった。自分の視野も広がった」とプラスにとらえた。

 勝田宗頼監督は「FWとBKのつなぎ役として、よく周りが見えている。根は優しいが、グラウンドでは『仲間をまとめよう』と強く出る時もあった」と評する。

 筑波大への進学が決まっている。「同じSHのポジションにうまい先輩たちがいる。いいプレーをしっかり学んで、いずれはレギュラーをつかみたい」と力強く話した。【早川健人】

岡谷工 反8

 1 0 0 0  5 0 0 0 0  0  5

 T G P D  前 T G P D  後  計

 6 5 0 0 40 5 4 0 0 33 73

東京 反10

明大中野 反10

 1 1 0 0  7 1 1 0 0  7 14

 1 1 1 0 10 2 0 0 0 10 20

新潟工 反0

〔都内版〕

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