全国高校ラグビー大会 HANAZONO LIVE

流経大柏、先制及ばず 強豪に最後まで全力 /千葉

(2016/12/31 12:01)

 目標の「ベスト8以上」はならなかった。東大阪市花園ラグビー場で開かれている第96回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社など主催)は30日、県代表の流経大柏が2回戦でAシードの桐蔭学園(神奈川)と対戦し、7-33で敗れた。FW陣の力強い攻撃で先制するも、その後は桐蔭学園の連続攻撃に押される展開に。スタンドからは強豪相手に果敢にぶつかっていった選手たちに大きな拍手が送られた。【信田真由美】

 ▽2回戦

流経大柏 反10

 1 1 0 0  7 0 0 0 0  0  7

 T G P D  前 T G P D  後  計

 3 1 0 0 17 2 0 2 0 16 33

桐蔭学園 反4

 「格上」相手の試合に「(ラグビーW杯の)日本-南アフリカ戦のようなジャイアント・キリング(番狂わせ)を起こしたい」(CTB中川彪流(たける)主将)と臨んだ。チャンスは開始直後の前半2分に訪れた。敵陣ゴール手前左中間でのラック。「押せ!押せ!」「行け!行け!」。スタンドに声援がこだまする。

 ロック辻龍哉選手(3年)が左に持ち出して先制トライし、中川主将がゴールを決めると、スタンドはエンジ色の旗を振って総立ちに。母真美子さん(48)は「このまま行けばベスト8も視野に入ってくる」と笑顔を見せた。しかし同10分に1トライを許し、同13分には自陣30メートルのラックから桐蔭学園の選手がボールをつなぎ、右隅にトライを決めて逆転。「落ち着いて」「負けるな」。スタンドからはエールが送られたが、同28分にもう1トライを奪われ7-17で前半を折り返した。

 後半になると、ノット・リリース・ザ・ボールなど反則を連発。敵陣ゴール手前の密集でボールを奪われたり、ペナルティーゴール2本を決められたりと厳しい展開に。フッカー石沢孔選手(3年)の母喜美子さん(53)も「とにかく一本一本つないでほしい」と祈ったが、試合の流れは変わることなくノーサイドの笛が鳴った。

 ラグビー経験の浅い選手が多く、チームは失敗から学び、日々夜遅くまでミーティングを重ねてきた。試合後、相亮太監督は「よくここまで来てくれた」とたたえた。フランカー坂本侑翼副主将(3年)は「最後はチームとしてまとまって戦えた」と話した。

感謝の気持ちでいっぱい NO8・大野立嘉選手(3年)

 「今までのラグビー人生で一番大きいゲームになる。死んでも勝とう」と強豪との一戦に臨んだ。前半2分、敵陣ゴール前のラック。3年間やってきたことを信じ、全力で押した。ロック辻龍哉選手(3年)が持ち出して先制トライを決めると「自分たちに流れがくる」と喜んだが、その後は、力で上回る桐蔭学園の勢いを止めることができなかった。

 NO8を「フォワードとバックスをつなぐ重要なポジション」と位置づけ、コミュニケーションを大切にする。以前は「自分の面白いことだけやっていた」(相亮太監督)といい、独り善がりなところもあったが、今夏の合宿の厳しい練習を経て「仲間のため」という意識を高めた。そうした姿勢が評価され、秋の県大会で初めてレギュラーに選ばれた。

 身長169センチと小柄。入部当初は体重65キロだったが、1日5食、白飯は1回に1キロ食べて1年間で10キロ増やした。今春、膝を痛めて練習を外れたが、ウエートトレーニングなどで更に10キロ増やした。

 この日は鍛え上げた体で果敢にぶつかって前に出る相手を止め、常に状況を把握し指示を出し続けた。後半17分に交代を言い渡されたが「できることはやった」。しかし、ノーサイドの笛が鳴ると涙があふれた。「監督を信じてついて来てよかった。監督や仲間などいろんな人への感謝の気持ちでいっぱいです」【信田真由美】

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